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図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人

フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人
(佐藤 友哉 / / 講談社)

* * * * * * * *

妹が自殺した。
そして現れた男が渡してきたのは、妹のレイプシーンを撮影したビデオとレイプ魔の娘たちの行動表‥‥。

第21回メフィスト賞受賞作。


佐藤友哉を読むのはほぼ初めてです。(ファウストでちらっとは読んでいると思うけど)

森博嗣、清涼院流水、舞城王太郎、西尾維新‥‥。
メフィスト賞の作家は嫌いじゃない。
壊れた感じのストーリーも狂った感じのキャラクタも嫌いなタイプじゃない、はずなのに。
これはイマイチのりきれなかった。

モチーフがモチーフだけに気分のいい物語ではない。

それでも肉親を失った復讐心の中に恋愛という一抹の光が見えて、途中までは面白くなっていくような期待があった。
でも‥‥そういうオチですか‥‥。
さらにそんなどんでん返しですか‥‥。


七十七人の少女を殺した「突き刺しジャック」という事件も主人公の物語と関係あるんだけど、生かしきれていないような中途半端な印象。出てくるアニメやミュージシャンの固有名詞も中途半端というか、オタクっぽい雰囲気だけでオタクじゃないような。その辺で好みが分かれるのかもしれない。

う〜ん、佐藤友哉、もう1冊くらいは読んでみよう。
by MAMEBEAN | 2007-01-10 10:30 | 借りた本─ミステリ