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図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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NECK

NECK (講談社文庫)

舞城 王太郎 / 講談社


「首」をめぐる4つの冒険

新刊ラッシュですねー、舞城氏。今年は獣の樹、イキルキス、それと乙一氏らとのコラボ企画・魔界探偵冥王星Oもシリーズで発表。
この魔界探偵冥王星Oの著者とされる作家・越前魔太郎は本作に登場します。
幼なじみのせいで閉所恐怖症、ふとんフォビアというかわいそうな体質になったホラー作家。
越前魔太郎の登場する「the third」が映画NECKの原案になったもので、本作に納められた4編の中ではこれと一番最初の「a story」が面白かったです。
映画のキャッチコピーが胸きゅんホラーというだけあって、ラブコメ風。
ネックマシーンなるお化けを生み出す装置を開発した大学院生の女の子と、彼女のことが好きな男の子の話。舞城氏の作品が初めてでも、これなら読みやすいんじゃないかなー。

「a story」以外はお芝居のシナリオとして書かれています。
「the original」は舞台版のNECKの原作となっているもの。
この体裁は慣れないと読むのに疲れちゃいますね。
# by MameBean | 2010-10-28 18:51 | ─小説・エッセイ

映画「インシテミル」

16日に公開になったインシテミル。


原作を読んだのがだいぶ前で記憶が曖昧ですけど、人数違いますよね。
原作12人→10人
行動や報酬のルールの説明が少なくて、推理らしい推理が披露されなかったのが残念な感じ。
まさか単なる多数決で犯人が決まっちゃうとは‥‥。
2時間におさめるにはしょうがなかったのかな〜。
凶器のモチーフがディスクン・カーだとか原作読んでなかったりミステリ知らないと分からなさそう。だったらそういう情報はいらないのかな〜と思ったり。
原作の後味の悪い終わり方とかも好きだったのにな。
違う結末になってます。

でもホリプロ50周年記念映画なのでキャストが豪華ですね。
石原さとみと武田真治のキレ気味の役は、かなりすごかったです。

ガードが排除したり棺桶におさめるシーンとかも、映像になるとかなりこわかったです。
# by MameBean | 2010-10-17 17:04 | 映画・DVD

トラスパレンテのパンづくり―イタリア仕込みのパン レシピと考え方

森 直史 / 誠文堂新光社


中目黒のブーランジェリー・トラスパレンテのパンのレシピ。

中目黒にいくと必ず立ち寄るパン屋「トラスパレンテ」。
最近のおしゃれなパン屋って、パンが1個5〜600円とかして高いなーって思うんですけど、ここのパンはどれも買いやすい値段。
いつも買うのが80円のプチパン。日替わりでレーズンとかクルミとかリンゴとかいろいろあって、とくにチョコのパンが好きなんですよね。
パンドミだけ買いにくる常連さんとかいて、街のパン屋さんとしても馴染んでいますね。

この本ではお店で見かけるパンのレシピが惜しげもなく公開されています。
ハード系からデニッシュ系、お惣菜系まで、全部お店で見たことのあるパン。
ここまで実際のレシピを公開しちゃうってかなり珍しいですよねー。

レシピは分量が多いし、初心者にはちょっと難しそうな部分もありますが、大好きなチョコのパンだけでも作れるようになりたいですね。
# by MameBean | 2010-10-15 17:31 | ─料理・生活

白い兎が逃げる

白い兎が逃げる (光文社文庫)

有栖川 有栖 / 光文社


劇団の女優・清水伶奈はストーカー被害に悩んでいた。
しかしそのストーカーが兎小屋の裏で死体となって発見される(表題作)。

作家アリスシリーズ。
3つの短編と、ひとつの中編がおさめられています。


「白い兎が逃げる」は鉄道ミステリー。
有栖川氏の鉄道ミステリーって珍しい感じがしますが、私、時刻表ものって苦手なんですよねぇ。路線図とかよくわからないし。
しかも新大阪の乗り換えとか土地勘がないから分かりにくかったり。

ほかの3編はアリバイ崩しやダイイングメッセージだったりと、バリエーションが豊か。
4編の中では、シャングリラ十字軍というテロ集団を描いた「地下室の処刑」がいちばん面白かったです。このテロ集団は「異形の客」という短編に登場するみたいなんですが、火村との直接対決がまだあるような終わり方だったのが気になります。
# by MameBean | 2010-10-13 18:45 | 借りた本─ミステリ

愚者のエンドロール

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)

米澤 穂信 / 角川書店


神山高校の文化祭で2年F組が製作しているビデオ映画がやんどころない事情で中断せざるを得なくなる。
映画の結末を予想することになった古典部メンバー。

古典部シリーズ第2作。
本を開くとすぐに目につく館の見取り図。お、これは!館モノだな、とわくわく。なんともまぁ、単純な‥‥。
「館ものなのか!」と同じ台詞をはいた麻耶花と里志に笑っちゃいました。

前作で「氷菓」に込められた思いを明らかにしたホータローのもとに、文化祭で上映予定のビデオ映画の結末を推理する依頼が舞い込む。今回もまた成り行きで知恵を貸すことになる「省エネ体質」のホータロー。夏休みなのに何度も学校に出向くなんて、もう省エネ体質も返上なんじゃ?と思ってしまったり。
肝心の映画の結末は‥‥ほろ苦いですな。
あぁ、でもこれが青春。こうやって自分を知っていくんですよね。
そして最後の最後ですべての糸を操っていたある人物が明らかに。この方は一枚も二枚もうわてです。
# by MameBean | 2010-10-07 19:07 | 借りた本─ミステリ