図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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有限と微小のパン

有限と微小のパン
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *

S&Mシリーズ最終作。
長崎にあるテーマパークを訪れた萌絵と友人たち。
彼女らが目撃した死体は、一瞬のうちに消え去ってしまった‥‥。


真賀田四季という人が少し分かったような気がします。

萌絵の感情を決壊させようとしていたのはなぜなのか‥‥。
生と死とは‥‥。

真賀田博士は、シリーズ1作目で登場して以来、いままで登場していないけど、ずっとその影はちらついていた。萌絵にとってそれは恐怖だっただろう。自分の人格が壊れていくようで。それくらいの影響力を持った人。
真賀田博士は天才すぎてよく分からない人というイメージだった。
よくわからないことはとても怖い。

でも意外だったけど、今作で人間味が感じられて、森氏が真賀田四季というキャラクタを愛おしく思って描いているのが伝わってくる。
シリーズ第1作目の英語タイトルは「The Perfect Insider」。
そして今作は「The Perfect Outsider 」。これらが指すのは、言わずもがな‥‥ですね。
もっとも身近にいたOutsider、ということですね。

シリーズラストは何ともいえない、心地よい余韻が残るものでした。
もうあの面々には会えないのかな、と思うと寂しいですね。
今回ラストだからか、オールキャスト登場、みたいになっていましたが、喜多助教授の登場がなかったのが残念^^;


四季シリーズも読むのが楽しみです。
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by MameBean | 2006-12-13 12:17 | 借りた本─ミステリ

カクレカラクリ

カクレカラクリ—An Automation in Long Sleep
(森 博嗣 / メディアファクトリー)


 * * * * * * * *

廃虚マニアの郡司朋成と栗城洋輔は、大学の同級生の真知花梨に招かれて彼女の故郷・鈴鳴村にやって来た。その村には120年前に天才絡繰り師が作った絡繰りがあるという伝説がある。
その絡繰りが動き出すのは120年後にあたる今年。絡繰りは見つかるのか‥‥。


内容はミステリというより、宝探しという冒険。暗号は出てくるけど、そんなに難しいものではありません。
みんなで謎を解くべく考えを出し合い、それが連想ゲームのように広がっていく。謎が解けるまでの時間って、何とも楽しい時間ですよね。
しかも森氏のお得意の分野というか、趣味が盛りだくさんという感じ。

理系な登場人物たちのウィットに富んだ会話も、森作品ならではですね。『薪の供養』‥‥ふふふ(笑) ただ、文系の私には『丸四角三角』がイメージできませんでした><

シリーズものではないせいか、分量も森氏の作品にしては少なく、全体的にライトな感じ。登場人物が大学生の割にはVシリーズのれんちゃんや紫子さんに比べると幼い印象が。
はじめての森ミステリを読む人にはいいかもしれないけど、私はちょっと物足りないかな‥‥。


この作品はコカ・コーラ誕生120周年記念のタイアップ作品で、9月にテレビでドラマが放送されました。

ドラマの方を先に観たので、あまりの違いに驚いています。
名前もキャラクタも違うし、そもそも絡繰りが違う。ドラマでは弓を射る絡繰り人形になっていました。映像化を前提に小説は書かれたようですが、実現が難しかったたのでしょうか。しかもドラマでは120年のカウント方法とかどうしたんだっけ‥‥?


磯貝先生がなかなかいいキャラクタで、しかも重要な役割なのにドラマではあまり登場しなかったのが残念です。

2通りのカクレカラクリがあるととらえればいいのでしょう。どちらが好きかは好みの問題。ドラマは制作が大好きな堤幸彦監督のいるオフィスクレッシェンドだったので、映像とか細かい演出とか私は好きでした。
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by MameBean | 2006-10-17 10:15 | 借りた本─ミステリ
数奇にして模型—NUMERICAL MODELS
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *


S&Mシリーズの第9作。
那古野市内で開催された模型交換会で、モデルの首無し死体が発見された。死体と共に密室の中で昏倒していた人物は、他の殺人事件の容疑者でもあった。


シリーズ全10作の中の第9作目。
今作はキャラクタが豪華ですね。
喜多先生や国枝助手、金子君などレギュラー陣は新たな面が描かれていて新鮮だし、大御坊さんやラヴちゃんなど個性的な新キャラクタも登場。喜多先生の『ディフェンスラインを下げるな』、金子君の『エイリアスを作った方がいい』などなど、印象的な発言も多い。

そしてそして、犀川先生は出血大サービスなんじゃないの!? ゼムクリップ一つで立ち向かうなんて‥‥!
犀川先生が最初から事件に対して能動的で、いつもより乗り気な気がします。これはシリーズラストに向けた何かの伏線なのでしょうか。


今回模型会場が舞台ということで、模型に明るくない私には何のことやらチンプンカンプン‥‥になるかと思いきや、そうでもなかったです。
模型交換会というのはコミケやフリマみたいなもののようだし、モデラという人たちは創るプロセスに意味を見い出しているのも理解できる。
模型とは関係ないけど、大御坊さんが小説について『読者は作家の排泄物を読まされているようなもの』語っている(言ったのは儀同世津子だけど)のが面白かった。
森氏のWEB日記に、自分が執筆した作品には興味がないというようなことが書かれていて、何だか著者自身の考えが色濃く反映されているように思える。森氏もモデラだし。


森氏の作品では犯行の動機を理解しようとするのは、ある意味ナンセンスだったりします。とくに今回のような首切りは。
同じ首切りでも『生首に聞いてみろ』のようなどろどろとしたものはありません。むしろちょっと笑ってしまうような、信じられない偶然の積み重ね。

でも、タイトルが『好きにしてもOK』とのダブルミーニングらしい、というのを聞いたらちょっと背筋が寒くなりました‥‥。
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by MameBean | 2006-09-01 14:37 | 借りた本─ミステリ

今はもうない

今はもうない
(森 博嗣 / 講談社)

* * * * * * * *

S&Mシリーズ第8作。
嵐で外界と連絡が途絶えた別荘。隣り合わせの2つの密室で双子の姉妹が死んでいた‥‥。


‥‥ハイ、気持ちよく騙されました。

いろんなレビューを読んでると、S&Mシリーズを全く読んでいない人はあまり楽しめないかも‥‥とあったのはそういうことか〜
なるほど、ふんわりしたスカートね。

今回の1人称は萌絵ではなく、夏のレプリカのように友人でもない、全くの第三者。
だから理系色も少ないし、その人のキャラのせいもあるけど途中ちょっとまだるっこしくも感じたり。
でも最後にアッと言う趣向が凝らしてあるからお楽しみに‥‥。

本文中にも書かれてあったけど、これは恋愛小説ですね。
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by MameBean | 2006-06-22 19:14 | 借りた本─ミステリ

夏のレプリカ

夏のレプリカ
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *

萌絵の友人、蓑沢杜萌の身に起きた誘拐事件。
誘拐犯人が死体で見つかって‥‥

S&Mシリーズの第7作。
有里匠幻の事件とほぼ同じ時期に発生した事件。
犀川、萌絵のふたりは後半までほとんど出てこないから、いつもの数学的な問答が少ない。ゆえに「理系」色は少ない。
トリックも理系ではなく叙述系。

でも読み終わった後に不思議な余韻が残る作品。

終わりゆく夏のように‥‥ 終わりゆく少年時代のように‥‥
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by MameBean | 2006-05-18 19:47 | 借りた本─ミステリ

レタス・フライ

レタス・フライ
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *

ショート・ショートを含む短編集。

ミステリというよりSF。それとホラー。

西之園萌絵がでてくるのが1編で、あとは主人公の記述がとくにないんだけど、あの話のあれはあの人‥‥?と気づくものがあった。というか、そういう推察を誘うような書き方。

私は全シリーズは読んでいないのであまり分からなかったけど、全シリーズ読んでいる人はもっとわかったんだろうな。ちょっと残念。

でも、もちろんシリーズを読んでいなくても楽しめます。

レタスのように軽い読み物。
あ「フライ」は、「fly」じゃなくて「fry」ですね。
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by MameBean | 2006-04-21 18:57 | 借りた本─ミステリ

人形式モナリザ

人形式モナリザ
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *

「乙女文楽」の上演中に出演者が殺された。
2年前にも被害者の身内が殺されていて‥‥?

Vシリーズ第2作。
紅子さんと元亭主・林さんの過去がちょっと分かってきたかな。
う〜ん、大人って難しい‥‥^^;

物語自体は密室なんだけど、それはあまり重要ではない感じ。
謎解きは難しくない。

それより衝撃的なラスト‥‥!
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by MameBean | 2006-01-27 18:52 | 借りた本─ミステリ

幻惑の死と使途

幻惑の死と使途
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *


マジシャンがイリュージョンマジックの最中に殺害された。
さらに葬儀中に遺体までもが‥‥?

S&Mシリーズの第6作。
ミステリとマジックは似ていると思う。
読者(観客)の心理をうまくついてミスリードする、密室のようで実は密室ではない。
あっと驚くこのラストもマジックのよう。

「諸君が、1度でも私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」
という台詞が素晴らしいな、と思う。

犀川先生、萌絵以外のキャラも立ってきて、シリーズが面白くなってきた。
国枝助手、イイですね〜。好きですああいうキャラ。
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by MameBean | 2006-01-06 17:21 | 借りた本─ミステリ

封印再度

封印再度
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *

S&Mシリーズの第5作。
家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で死体で発見された仏画家。
50年前に同じ家で起きた事件とは関係があるのか‥‥?

「封印再度」—「WHO INSIDE」 森作品はタイトルの付け方がうまいですね。
密室の謎の他にパズルの謎が加わって、コチコチに固まった頭の中が柔らかくなったような気がします。
古い民家・密室・消えた凶器‥‥設定が本格ミステリっぽくていいですね。
でも計算式で答えが出るのが森ワールド。
若干腑に落ちない部分もありますが、必ずしも必然ではない‥ということでしょうか。

犀川&萌絵コンビの関係に形が現れはじめて、行方がますます気になるところですが、
萌絵ちゃん、今回はやりすぎですよ ^^;
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by MameBean | 2005-10-04 13:46 | 借りた本─ミステリ

詩的私的ジャック

詩的私的ジャック
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *

S&Mシリーズの第4作。
密室で体に傷をつけられ殺された女子大生。犯人がなぜ密室にしたのか?

私の理解力不足で、密室について完全には理解できなかった‥‥ 
「笑わない数学者」のように図をつけてくれたらわかりやすかった、かな。
逆に犯人の気持ちは理解できる。
この作品では犀川先生不在の時間が長く、その分萌絵の気持ちが描かれていてそれがすごくよかった。
今後が気になります。
犀川先生がメールの文中、一人称を「犀川」と書くのが個人的に「萌え〜」です^^
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by MameBean | 2005-09-02 18:58 | 借りた本─ミステリ