図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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タグ:有栖川有栖 ( 14 ) タグの人気記事

スウェーデン館の謎

スウェーデン館の謎
(有栖川 有栖 / / 講談社 )

* * * * * * * *

取材で雪深い裏磐梯を訪れた有栖川有栖。スウェーデン館と地元の人が呼ぶログハウスに招かれ、そこで殺人事件に遭遇する。
国名シリーズ第2弾。

火村&アリスシリーズは順不同で読んでいるので、いまごろ国名シリーズ第2作目です。
でも物語の設定がバレンタイン・デーの時なので、時期的にはピッタリでした。

冬の長いスウェーデンでは、家、そして家族の団欒を大切にするそう。スウェーデン人の奥さん、童話作家のご主人、スウェーデン流のログハウスに双方の親と一緒に暮らす。温かな家族のはずだったのにどうして‥‥という思いになってしまいます。せつないような、でもって大人のエゴを見せつけられたようで心が痛みます。
子供には何も罪はないのに‥‥。ラストの祖父母の言葉には優しさが溢れていて、年を重ねた人だからこそ言える言葉だなぁと、じ〜んときました。

トリックとしては雪に残った足跡というシンプルなものだけど、裏磐梯の五色沼など景観描写が多く、自分も行ったような仮想旅行気分でした。あ、あと美人スウェーデン人妻・ヴェロニカさんの描写が多かったのかも。相当お気に入りのようですね〜有栖川先生。

火村助教授は後半まで登場しないので、『ヒムラー』には物足りないかも。でもアリスの電話一本で風のように現れて、颯爽と事件を解決してしまいます。子供の扱いがうまい、という意外な一面も判明したり。
そして、犯罪を憎むという強い姿勢にちょっとびっくり。今までそんな記述ありましたっけ‥‥?う〜ん、私が忘れていたのかな。
その過去に何があったのか‥‥とても気になります。
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by MameBean | 2007-02-21 18:59 | 借りた本─ミステリ

月光ゲーム―Yの悲劇’88

月光ゲーム―Yの悲劇’88
(有栖川 有栖 / / 東京創元社)

* * * * * * * *

山へキャンプに訪れた英都大学推理小説研究会の一行。山の噴火によって、同じく居合せた他大学の2つのグループとともに下山が不可能に。
そして起こる殺人事件。
理代、犯人は君なのか‥‥。


有栖川有栖のデビュー作です
学生アリスと呼ばれているもので、火村×アリス以外のものを読むのは初めてかも。


本作は火山の噴火シーンから幕を開けます。これがかなりインパクトあります。
こんな激しいクローズド・サークルものは初めてだなぁ。
殺人犯から生き残ることより、目覚めた火山から生き抜く事の方が大変そう‥‥。
自らも死んでしまうかもしれない極限状況の中で行う殺人。そう考えると動機が弱いような気もするけど、これが書かれた年代を鑑みると、学生の考える事や生き方も今とはちょっと違うのかもしれない。

そして、「あ、私はクローズド・サークル好きだな」と改めて実感。
本作の中でもクローズド・サークルについて講義がされていますが、自然現象による閉鎖・警察の不介入という状況にゾクゾクっときます。

クローズド・サークルにダイイングメッセージ、そして読者への挑戦、と
ベタベタな本格の構成ですが、こういうのもかなり好きです。

主人公たちが推理小説研究会のメンバーということで、作中でもミステリ談義が多く、ミステリの名作すらろくに読んでいない私にはこういったものが楽しい。あ、次はこれ読んでみようって参考になるし。

それにしても、同じ年頃の学生が17名。呼び方がニックネームだったり本名だったりするので、最後の最後まで登場人物欄に戻らないと誰が誰だかわからない、という状態。特に男性陣は曖昧でした‥‥。
そんななか江神部長は飄々としているんだけど、火村ともちょっと違っていてもっと人間くさいところがあり、なかなか気になるキャラクタでした。
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by MameBean | 2007-01-30 12:06 | 借りた本─ミステリ

有栖川有栖の密室大図鑑

有栖川有栖の密室大図鑑
(有栖川 有栖 磯田 和一 / 現代書林)

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国内外の密室をイラストとともに解説した、密室の手引書とも言える1冊。


私はミステリは好きで読んではいるものの、ミステリの歴史や流れといったものはほとんど知らず、その勉強のためにも有名なミステリを読んでみようという試みをしています。(今までに読んだのは黄色い部屋の謎モルグ街の殺人事件虚無への供物
でもいかんせん無知なもので、有名な作品さえ思いつかないのです。

そんな時、見つけたこの本。
イラストによる図解付きだけれど、ネタバレはなし、とのことだったので借りてみました。

1人につき1作品、あまり解説などが出尽くされていないもの‥‥などの基準によって選ばれた、国内外の密室40。ここに掲載されなかったものは優れた作品ではない、というわけではないし、優れた作品だけど上記の基準によって選ぶことができなかった作品もあるよう。でもミステリの歴史上押さえておかなくてはならない作品が掲載されているのではないだろうかと思う。

ミステリの流れのようなものを理解することもできるし、単純におもしろそうなミステリを見つける、という読み方もできる。次に読んでみたい作品がいくつか見つかりました。


ただ、残念なのが、イラストのクオリティに差がありすぎること。けっこう描きこんであるものもあればラフスケッチじゃないかと思ってしまうようなものも。時間や資料がなかったりと大変だとは思うけど、『図鑑』と銘打っているんだからクオリティが高くなくちゃ意味がないと思う。
しかも『作画POINT』と称して言い訳のようなものを書いてあって、なんだかテンション下がるな‥‥。
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by MameBean | 2006-08-21 16:47 | 借りた本─ミステリ

ペルシャ猫の謎

ペルシャ猫の謎
(有栖川 有栖 / 講談社)

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「国名シリーズ」第五弾である表題作を含む6編、それにボーナストラックにあたる「猫と雨と助教授と」を収録した短編集。

いつもの体裁とは違いますね。全体的におまけ的な雰囲気が漂っています。

『悲劇的』と『猫と雨と助教授と』は火村助教授ファンへのファンサービス的な話。そうかと思えば火村教授もアリスも出てこない話があったり、一人称がアリスじゃない話があったり。ミステリでさえない話があったり。
意図的に普段とは違う話を集めたのでしょうか?

対象としている読者層がよく分かりませんね‥‥。

強いて言えば、普段より心理描写がよくえがかれているのかな、と。
『赤い帽子』は、警察内部向けの会報誌に掲載されたということで、森下刑事が主役で火村助教授に頼らず事件を解決するものです。
警察内部やテレビ局の描写など気を使って描いている感じが伝わってきます。
それに警察の人たちとの一体感が味わえて、終わり方もなかなかいいですね。
でも特にトリックがあるわけではないんですよね〜

全体的にアンチミステリ。
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by MameBean | 2006-08-14 17:47 | 借りた本─ミステリ