図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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<   2010年 02月 ( 7 )   > この月の画像一覧

宵山万華鏡

宵山万華鏡

森見 登美彦 / 集英社


宵山の日に妹とはぐれた姉は、不思議な世界に迷い込んでしまう‥‥(表題作)。宵山にまつわる6つの連作短編集。

宵山とは祇園祭の山鉾巡行の前日に行われるもののことなんだそう。すごい人出なんだろうけど行ってみたいなー。たびたび出てくる蟷螂山は画像で見るとほんとカマキリ。すごいのでぜひ検索してみて下さい。

幼い姉妹、乙川の友人、画家とその姪、画廊の店主、それぞれに宵山の日におこった不思議な出来事。
いつもの森見氏とはちょっと違う妖しい雰囲気。まるで巨大な万華鏡の中の世界に入り込んだよう。文体まで今までとは違いますね。正直、いままでの森見氏は何を書いても似た内容、似た雰囲気な感じがしてましたが、今回は新たな一面を見た感じがします。

6編それぞれが1話完結の短編でもあるけど、登場人物や出来事がリンクしていて、全体を通してひとつの大きな物語になっています。
特に好きだったのが娘を宵山の日になくした画家とその姪、画廊の店主に起った無限ループの一連の話。物悲しくもある、最後に画家が選んだ道。

そして森見氏の作品に登場したことのある面々も登場。森見ワールド全体としてもつながってますね。
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by MameBean | 2010-02-24 18:35 | ─小説・エッセイ

きのうの神さま

きのうの神さま

西川 美和 / ポプラ社

医者になる夢をあきらめ、医療メーカーに勤める兄。大学で研究をする弟。医者の父親が倒れ、兄となかなか連絡が取れない‥‥。

映画「ディア・ドクター」の監督が書いた短編集ですが、映画の原作と言うわけではないよう。映画製作のために医療の現場を取材していたなかで、映画には入り切らなかったエピソードなどをもとに書いたようです。

西川さんは気になっていた映画監督さんでしたが、作家としての一面も持っているんですね。もともとは脚本家、と言った方が正しいのかな。自身で脚本を書いた作品で映画監督デビューしています。小説でも独特の空気感を持っていて、三島由紀夫賞や直木賞の候補にもなってたりもするので実力は折り紙付き。

短編集ですが、どの話も僻地での地域医療という共通点があります。映画ディア・ドクターも地域医療を描いたものみたいですね。

仮病を使って医師を呼ぶおばあちゃんのもとにそれが分かっていながら行ったり、死が近いおじいちゃんに点滴をすることもなく、自宅で水分を取ることだけすすめる。
先日読んだ「ノーフォールト」とは全く違う医療の現場を描いています。土地の人たちには死に対する、ある意味あきらめというか諦観のようなものがありますね。そういった人たちに対して、何をするのが最善なのか。
「満月の代弁者」のなかで、医者が老婆の孫娘にささやいた嘘。
最新の施設で高度な治療を受けることだけがいい医療ではないですよね。

全編通してゆったりとした空気が漂っていて、大事件が起ったり印象的な出来事が起るわけではないけど、不思議と心の中に残る作品。
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by MameBean | 2010-02-21 16:35 | ─小説・エッセイ

アバター

e0030112_17484188.jpg衛星パンドラでのアバタープロジェクトに参加することになったジェイク・サリー。パンドラには自然とともに生きるナヴィという種族が暮らしている。


題名でもあるアバターとは、パンドラという星の先住民ナヴィそっくりに作られた体。ナヴィは人間よりも身体能力が高く、しかもパンドラでは人間は呼吸ができないため、人間は意識でアバターを遠隔操作する。
これによって実際は半身不随で自分の足では歩けないジェイクが、アバターの体では飛んだりはねたり自由に動けるようになり、ナヴィたちとの交流がうまれる。
パンドラの景色、そこを駆け回るナヴィたち。これをみせるための映画なんでしょう。
正直、ストーリーは「???」と思う部分が多く、簡単に言うと人間VSナヴィの戦争映画。3Dで戦闘シーンをみるのは迫力あり過ぎでちょっと嫌になりますが、映像を楽しむというのも3Dならではないでしょうか。映像で魅せる3D。
これから映画は3Dが増えてくるんでしょうねー。予告でやってたジョニーデップのアリスもみたい。

アバターぜひ3Dでみてほしいです。映画館によっていろいろ方式が違うみたいですが、おすすめはIMAX。
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by MameBean | 2010-02-18 18:41 | 映画・DVD

「新参者」ドラマ化

東野圭吾氏の「新参者」がドラマ化されます。

主演が阿部寛!

最強タッグ! 観るしかないね。
東野氏の加賀恭一郎シリーズは、確か「どちらかが彼女を殺した」しか読んだことがないんですよねー。
しかも大昔に読んだので、加賀恭一郎がどんなキャラクタなのかすっかり忘れました。
和製コロンボとか書かれてるから、ちょっと変な人なんでしょうか。

最近観たいドラマがないから、HERO(キムタク主演の)をレンタルして観直してます。阿部ちゃん演じる芝山の毎回お決まりの電話のやりとり「は〜い、パパでちゅよ〜」が大好きなんですよ。

ドラマは4月からTBS系で日曜夜9時スタート
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by Mamebean | 2010-02-10 18:14 | ちょっとブレイク

ノーフォールト(下)

ノーフォールト(下)

岡井 崇 / 早川書房


患者の遺族から訴訟を起こされた奈智。裁判で弁護士から執拗な追及を受けた奈智は、心に深い傷を負ってしまう‥‥。

奈智を精神的にも追い込んだ裁判。
裁判によって奈智がぼろぼろになり、患者さんと前のようないい関係が築けなくなっていく姿が辛かったです。
日本の医療が訴訟化し、それが医師を苦しめ、医師と患者との関係が歪んだものに‥‥という悪循環。日本の医療もアメリカのようになっていってしまうのでしょうか。

諸外国と比較し、上巻よりもさらに日本の産科の問題を掘り下げています。
医者が訴訟を意識した医療をする。そんな医療に日本も向かいつつあるんですね。
最近一般的になってきているインフォームドコンセントも、判断を患者に任せることで訴訟になった時の逃げ道を作る、という側面もあるそう。

最後に意外な人からの手紙が届き、日本の医療の問題点が熱い想いで語られます。その手紙のなかで出てくるのが「ノーフォールト」という無過失補償制度。
これは諸外国で実施されている制度で、過失の有無を争うのではなく、まず患者を補償するというもの。病院も患者も遺族も救われる制度。著者が日本でも実施されるのを望んでいます。そんな制度ができることを私も切に望みます。
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by MameBean | 2010-02-05 18:11 | ─小説・エッセイ

2/3 予約状況

・ダブル・ジョーカー
・Blue
・ソウル・コレクター
・ビッチマグネット
・製鉄天使
・私の家では何も起こらない
・まいにち食べたい“ごはんのような”クッキー
・ 学問
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予約してた山田詠美の学問、予約取り消しされてました。
今日、取りに行こうと思ってたのに!
同じくプリンセス・トヨトミも借りれなかった‥‥。
毎週のように図書館行ってるのに、ずっと予約待ちしてた本が借りれない間の悪さ‥‥。
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by MameBean | 2010-02-03 18:28 | 予約状況

板尾創路の脱獄王

e0030112_17382180.jpg時は昭和初期。脱獄を繰り返しては捕まる囚人・鈴木。彼の真の目的は?







昔ごっつええ感じでやってた、板尾さんが水からザバッと出てきてひと言つぶやくコント「板尾係長」が好きでした。板尾さん独特の言葉のセンスとシュールな笑いが好きなんですよね。
最近はお笑いよりも、映画やドラマでの俳優としての活躍が多かった板尾さんですが、この度監督&主演デビュー。

ストーリーは単純明快。板尾演じる鈴木は脱獄しては捕まり、また脱獄して‥‥の繰り返し。そんな鈴木に國村隼演じる看守長は次第に興味を持ち始める。
脱獄の手段はプリズンブレイクとは比べ物にならないくらいのシンプルさ。これはもう執念だけですね。脱獄する度に体罰がどんどん厳しくなるのに、脱獄をやめない鈴木の真の目的とは?

ストーリーは分かりやすくていいと思うんですが、逆にもうちょっと深い部分もあってよかったかも。鈴木の過去とか、看守長のこととか描いたり。戦況もストーリーに関係していくのかと思いましたが、これと言って関係なかったのが残念。

しかしラストを単なるいい話で終わらせないあたり、板尾さんらしいなぁと思います。ここまでやって、このツメの甘さ(笑) 随所にクスクスと漏れる笑いも仕掛けられています。

そういえば、板尾さん舞台降板のニュースがありましたが、舞城氏原作の「NECK」舞台版に出る予定だったんですね。残念ですけど、ゆっくり静養していただきたいです。
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by MameBean | 2010-02-01 17:59 | 映画・DVD