図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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四畳半神話大系

四畳半神話大系 (角川文庫)

森見 登美彦 / 角川書店


大学三回生の主人公は「薔薇色のキャンパスライフ」を夢見て入学したのに、ただ無意味な学生生活を送っている。

第一話を読み終わって、二話を読みはじめると「あれ?」と思う。同じ登場人物、同じ出来事。でも所属するサークルが違っていて、出来事がちょっとづつ異なっている。つまり1回生のときに貰った4枚のサークル勧誘のビラが発端になっている。そのへんが第三話あたりから飲み込めてきました。

人生においてあの時、あの道を選んでいなければ‥‥と思うことってあるもの。
でも、いきつく結果は‥‥、というのが面白い。結局出会うべき人には出あってしまうんですね。哀しいかな、それが「他人の不幸をおかずに飯を三杯食える」小津だとは‥‥。

ただ、繰り返し同じ出来事が起こり、同じ言い回しが出てくるとどうしても飽きてきてしまって、若干飛ばして読んだ部分も‥‥。
で、迎える最終話。それまでのパラレルな話が交差していき、ちょっと強引だけどまとまっていきます。


 小津は例の妖怪めいた笑みを浮かべて、へらへらと笑った。
 「僕なりの愛ですわい」
 「そんな汚いもん、いらんわい」
 私は答えた。
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by MameBean | 2009-11-25 19:54 | ─小説・エッセイ

追想五断章

追想五断章

米澤 穂信 / 集英社


古書店を営む叔父の家に居候中の菅生芳光。
お店に父親の書いた小説を探しているという北里可南子という女性がやってくる。

リドルストーリーとは読者に委ねて結末を書いていない小説のことなんだそう。
初めて知りました。
米澤氏は「儚い羊たち」のフィニッシングストロークといい、凝った構成の小説を書きますね。作中には叶黒白の筆なる5つものリドルストーリーが挿入されています。

父親が書いたという5編の小説の最後の一文を見つけた可南子が、その小説探しを芳光に依頼する。小説を探すうちに芳光は「アントワープの銃声」というキーワードにいきつく。娘である可南子さえ知らない可南子の父親の鮮やかな過去を知っていく芳光。その過程で芳光は自分には物語が存在しないことに気づく。
叶黒白がリドルストーリーという体裁で小説を書いた理由、アントワープの銃声の真相もおぼろげに見えてきます。しかし本作もまた結末は描かれておらず、結末は読者に委ねられています。

米澤氏はこの本は担当編集者から「とにかく渋い話を」と言われて書いたとインタビューで語っていますが、確かに雰囲気が渋いです。派手さはなく、静かに物語が流れていく感じ、また切ないような清々しいような読後感が今までの米澤氏の作品とは少し違うもの。またひとつ新境地を開きましたね。

 生家の自室で一人となって。
 菅生芳光は、彼自身の物語を追想する。
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by MameBean | 2009-11-18 19:17 | 借りた本─ミステリ
またまた気になる映画情報。
舞城王太郎が書き下ろした「NECK」が映画化。

舞城王太郎は、同一モチーフのまったく別のストーリーを2本書き上げ、1本は舞台に、そして別の1本は映画化される。主演は相武紗季。
内容は“胸キュンホラー”という異色のジャンル。

映画の方はすでにクランクインしていて、来年夏、公開予定。
舞台版は青山円形劇場で来年2月12日からスタート。

あの独特の舞城テイストが映像でどうなるか、気になるところです。
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by MameBean | 2009-11-13 18:16 | ちょっとブレイク

映画TRICK 第3弾

e0030112_17334314.jpgTRICK映画 第3弾が公開!
しかも年明けから、10周年記念イベントTRICK大感謝祭が行われるとか。

ドラマシリーズからもう10年も経つとは驚き‥‥。思いっきりハマって観てましたから。
ドラマの最初のシリーズがいちばん好きでした。

映画のタイトルは『霊能者バトルロワイヤル』
霊能者〈カミハエール〉とか、もうすでにぷぷぷっ‥‥な予感。


2010年春 公開
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by MameBean | 2009-11-12 18:32 | 映画・DVD

乱鴉の島

乱鴉の島

有栖川 有栖 / 新潮社


烏島と呼ばれる島にやって来たアリスと火村。
その島にいたのは俗世との接触を絶って隠遁する作家とその知人たちだった。

久しぶりの作家アリスシリーズ。しかも孤島ものです。意外なことに作家アリスシリーズで孤島ものは初めてなんだとか。
アリスと火村がやって来た島は通称・烏(からす)島。えさが豊富にあるとは思えないこの島に、なぜかカラスがたくさんやってくるという。
カラスの剥製に、アリスが孤高の作家・海老原とポーの「大鴉」談義を繰り広げるなど、そこかしこにカラスが出てきます。表紙に書いてあるNevereverとは「大鴉」にでてくる言葉なのだとか。
烏と島、クロウとクローン、こんなところに言葉遊びが。

事件はというと、明らかになってみるととってつけたような動機で、火村も言っているようにありふれているもの。
むしろ事件の背景に隠されている彼らの「秘密」のほうが気になってしまいました。


 Neverever—ケシテモウナイ
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by MameBean | 2009-11-11 23:16 | 借りた本─ミステリ

カカオ80%の夏

カカオ80%の夏 (ミステリーYA!)

永井 するみ / 理論社


高校2年生の凪は夏休みを迎えるころ、クラスメイトの雪絵が書き置きを残し姿を消した‥‥。

高校時代の友人関係って不思議なもので、当時仲が良くても卒業して月日が経つと会わなくなってしまう子もいれば、その逆で卒業してから仲良くなる子もいたり。私だけでしょうか?同窓会なんかで集まると、今だからいえる当時の話なんかが出てきたり。あの頃って友だちでも言えないことってあるんですよね。

凪はミステリとビターチョコが好きで、友だちと群れたりしない女子高生。大人っぽくてクールな女の子と言う印象。
クラスメイトの雪絵に頼まれて服を見立ててあげた数日後、雪絵は書き置きを残して失踪する。雪絵の母親から連絡をもらい、雪絵を捜し始める。雪絵がネットでしていた数々の書き込みは‥‥、雪絵のしていたバイトとは‥‥。

友だちと言えども全てを知っているわけではない。しかも特別親しいわけでもないならなおさら。
しかし時には危険な目に遭わされながらも行方をさがすのに何日もかけずり回っているって、立派な友情ですよ。

クールな印象だった凪も単に甘えるのが下手なだけで、まだ子どもな部分があり安心しました。周りに甘えさせてくれる人がいたのがよかったと思います。

それにしてもイマドキの東京の女子高生ってこんな感じなんでしょうか?あたり前のようにメイクをするのに、おばちゃんびっくりですよ。

続編「レッド・マスカラの秋」というのもすでに出ていて、本作に登場した子たちがまた出るみたいです。こちらも面白そう。春夏秋冬でシリーズ化していくのでしょうか。
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by MameBean | 2009-11-09 18:22 | 借りた本─ミステリ

南極料理人

e0030112_18162553.jpg南極観測隊員のひとりである西村の任務は、隊員8名分の食事を用意すること。限られた食材と特殊な環境の中、隊員たちを満足させる料理を作る。



本屋にこの映画のレシピブックがありまして。ローストビーフは肉に油を塗って直接火をつける‥なんて奇抜な調理法や、むさ苦しい男たちが基地内で正装してフレンチを食べる不思議な光景が載っていたので、映画を観てみたくなったんです。この映画でフードスタイリングをしているのが「かもめ食堂」「深夜食堂」も手掛けられている飯島奈美さん。

天ぷらにぶりの照り焼き、麺から作ったらーめん、伊勢エビフライ‥!こんなおいしそうな料理なのに、誰の口からも「おいしい」という言葉は出てきません。でもみんなの顔と食べっぷりを見れば言わなくても分かりますよね。
料理のシーンを観ていると、南極も悪くないかも‥‥と思いかけてしまうほど。
でもここは南極の昭和基地よりもはるか離れたふじ基地。ペンギンもアザラシもウイルスさえ存在せず、いるのは8人の男だけ。

男たちだけで長くいると、こうも子どもになってしまうんですねー。喧嘩したりすねたり、裸でふざけあったり。で、いつしか本物の家族よりも家族らしくなっている。堺雅人演じる西村さんは、お母さん。お父さんは生瀬さん。きたろうさんは‥‥孫に甘いおじいちゃん(笑)

ほろっと泣けて、でもほぼ爆笑の映画でした。
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by MameBean | 2009-11-05 18:38 | 映画・DVD

11/5 予約状況

・プリンセス・トヨトミ
・神去なあなあ日常
・きのうの神さま
・宵山万華鏡
・面白南極料理人
・こっこさんの台所
・学問
・ノーフォールト 上
・グラーグ57 上

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「面白南極料理人」は、映画「南極料理人」の原作。
映画観てきましたー。
映画終わってから、「堺雅人の髪ぼさぼさでもカッコいいのは反則だよねー」と言っている人がいましたが、全く同感。あの笑っているような目で泣くのも反則です。
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by MameBean | 2009-11-04 01:03 | 予約状況