図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

<   2009年 01月 ( 9 )   > この月の画像一覧

儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

米澤 穂信 / 新潮社



5つの連作短編集

■身内に不幸がありまして
 身寄りをなくし丹山家に使用人として引き取られた、村里夕日。彼女が仕える吹子とは秘密の書架を共有する仲になる‥‥。

■北の館の罪人
 六綱家の別館に幽閉されている早太郎に仕える、内名あまり。早太郎に、ある時は酢を、またある時は血を買いに行かせられる‥‥。

■山荘秘聞
 辰野家の所有する別荘「飛鶏館」の管理人をすることになった、屋島。美しい景色のもと、毎日客人を迎える万全の準備をしている‥‥。

■玉野五十鈴の誉れ
小栗家のただ一人の跡取りである純香。15歳の誕生日に祖母から贈られたのは、玉野五十鈴という使用人だった‥‥。

■儚い羊たちの晩餐
とある女学生が見つけた日記帳には、「バベルの会」を除名された元会員の日記が書かれていた‥‥。


具体的な時代背景は描かれていませんが、昭和初期のようなどこか古めかしい雰囲気。米澤氏は小市民シリーズとインシテミルしか読んだことがないので、ふだんの文章とのギャップにびっくりしました。そういえば発刊が延び延びになっている小市民シリーズの最新刊は「秋期限定栗金飩(くりきんとん)事件〈上〉」として今年出るそうですね。
それぞれ独立した短編ですが、「バベルの会」というキーワードで繋がっています。旧家のあるじと使用人という関係も共通するモチーフですが。「バベルの会」というのは読書サークルの名なので、たくさんの書籍名が出てきます。最近読んだ「ジーヴス」の名を見つけて嬉しくなりましたが、他はほとんど読んだことがないものだったので、また読みたい本が増えました。

米澤氏曰く「ラスト一行の衝撃にこだわり抜いた」とあって、ラスト一行にぞくりとさせられました。なかでも「身内に不幸がありまして」が秀逸だな、と思いました。また、最後まで読むと分かるタイトルの意味に、思わずニヤリとしてしまいます。
怖い、けど面白い。恐怖には甘美の味がします。ドキドキしながら最後の一行まで気が抜けません。
新年早々面白い本に出合えて、滑り出し好調です。
[PR]
by MameBean | 2009-01-30 17:48 | 借りた本─ミステリ

2009年 新春ドラマ

今のところお気に入りなのはこのふたつ。

■キイナ~不可能犯罪捜査官~
見たものを瞬時に記憶してしまうと言う類いまれなる能力を持ったのが、警視庁捜査一課の刑事、春瀬キイナ。働きマンに似たキメポーズがありますが、キャラは松方とは真逆、天然系天才です。

 空から大量の魚がふってきたナゾ。
 移植された心臓に刻まれた記憶。
 目の前で採血した血液をすりかえる方法。
不思議な現象に隠された科学的な事実をキイナが見つけ出す。

漫画やアニメが原作のドラマが多い中、このドラマはオリジナルのようですが、『特命リサーチ200X』や『ザ! 仰天ニュース』がベースになっているのだとか。たぶん、キイナが次々挙げる「19××年、、、」っていう事例の映像はそれらの番組で使われた再現映像なんでしょうね。
血液のすり替えや、臓器移植後に趣味趣向が変わってしまった話はなんとなーく聞き覚えがありました。『特命リサーチ』や『仰天ニュース』の類いの番組、好きなもので。
でも、『事実は小説よりも奇なり』で、実際にあった面白い出来事をドラマとしてどうやってアレンジしていくかが今後の期待半分、心配半分。

■ヴォイス~命なき者の声~
『CHANGE』以来の月9です。
瑛太の子ども時代を演じてるのが『天地人』で兼続の子ども時代を演じた子ですね。たどたどしいしゃべり方が、かわいい。

不審な点があることで解剖された人たち。彼らの最後の声を聞く、法医学教室ゼミに入った学生4人。
 30㎏の落下物が当たり死亡した男
 生卵の入ったビニル袋を持って倒れていた男

どちらもすぐに真相が分かっちゃいました〜。もっとミステリっぽいんだと思ってました。自殺なのか、他殺なのか、トリックは‥‥?みたいな。

しかし法医学教室のゼミ生4人のかけあいが楽しいですね。病院のお坊ちゃん、オタク、元ヤン、学年一の才女、ナゼナゼ男。
石原さとみの『パズル』に引き続きな毒舌キャラ、好きですね〜。清純派な役よりもこういうギャップがある役の方が向いてそう。


この他に今のところ観てるのは『天地人』。戦国武将好きな旦那氏がいちばん好きなのが直江兼続なのだそう。しかたなく観始めましたが、阿部寛とか出てて豪華キャスティングなので観続けられそうです。あとは『歌のおにいさん』。オーバーリアクションな歌のお兄さんと、嵐・大野君の無愛想な表情の差がツボです。前回はとうとう歌のおにいさん、やっちゃいました。

ラブシャッフルや銭ゲバ、神の雫も気になるんですけどね〜。観る時間がなさそう。実はやっとこの前、流星の絆を見終わったとこなのです。
[PR]
by MameBean | 2009-01-26 17:56 | ちょっとブレイク

薬膳だから。

薬膳だから。かんたん! おいしい! からだにいい!

柳田 栄萬 / 講談社



変化する季節にあわせた体調を崩さない、体をまもる薬膳レシピを紹介。

薬膳と聞くと、ナツメとかクコの実など漢方などが入っていて、体にいいけどおいしくないようなイメージ。
しかしこの本に載っているレシピには、ハーブとかワインも使われていて「これが薬膳?」とびっくりしちゃいます。でもちゃんと中国医学の考えに基づいた料理なんですね。五行学説とか本当はすごく難しいのだろうけど、そのさわりだけでも知ることができます。
季節ごとに合ったレシピが載っていますが、体を温める食材と冷やす食材にはマークがついているので、冬の今はこれを食べると良いんだなーというのが分かりやすい。そういえば、ナツメやクコの実などをつかった料理はなかったです。どれも手に入りやすい材料ばかり。
さっそく家にあった材料で「大根と鶏の粕煮」を作ってみました。調味料が少なくて大丈夫かなーと少々心配になりましたが、あっさりしてるけどちゃんと出汁の味がきいてておいしかったです。煮汁を煮詰めてこっくりした煮物にしてもいいのだそう。

実は著者のブログ薬膳のチカラのファンだったりします。伝助と福助(著者の愛犬)のファン、でもあります。
[PR]
by MameBean | 2009-01-23 17:52 |     ─料理・生活
「本屋大賞」の09年のノミネート作品が発表になりました。

 ・「悼む人」天童荒太(文藝春秋)
 ・「告白」湊かなえ(双葉社)
 ・「出星前夜」飯嶋和一(小学館)
 ・「ジョーカー・ゲーム」柳広司(角川書店)
 ・「新世界より」貴志祐介(講談社)
 ・「テンペスト」池上永一(角川書店)
 ・「のぼうの城」和田竜(小学館)
 ・「ボックス!」百田尚樹(太田出版)
 ・「モダンタイムス」伊坂幸太郎(講談社)
 ・「流星の絆」東野圭吾(講談社)

すべて未読です〜
概ね聞き覚えのある本ですが、「出星前夜」と「ボックス!」は初めて知りました。
昨年のミステリランキングで好評価の「告白」、「ジョーカー・ゲーム」は読みたいと思っていたところです。しかし、もう図書館の予約数がすごいですね。「ジョーカー・ゲーム」だけ予約しました。

これから2次投票が行なわれ、大賞発表は4月6日。
[PR]
by MameBean | 2009-01-21 17:45 | ちょっとブレイク

ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙

海堂 尊 / 宝島社


城大学医学部付属病院、小児科病棟。
入院患者の父親が無惨な死体で発見される‥‥。

チーム・バチスタの田口&白鳥コンビ 第2弾。

ナイチンゲールは鳥の名前でもあるんですね。美しい鳴き声をするのだとか。
で、テーマは「歌」でしょうか。
特殊な歌声をもつ歌姫が事件に大きく関係しますが、事件が起こるあたりまでは楽しめたものの、だんだんついていけなくなりました‥‥。医療現場の実態を垣間みれた前作に比べるとリアリティがない、というか現実離れしているからでしょうか。
強烈な印象でもって登場したデジタル・ハウンドドッグ、加納警視正もだんだん出番がなくなってしまうし、猫田看護師長や救急の翔子、MRIの島津助教授など病院内にも個性的な登場人物がたくさん出てきたけど、みなそれほどこの物語に関わっていなくて、かといって白鳥やグッチーが活躍したわけでもなく‥‥。だれが主人公だったんだろう‥‥と思ってしまいました。シリーズとしての助走段階という印象がします。
というわけで、ジェネラル・ルージュの凱旋を読んでみます。ジェネラルってあの人でしょ。
[PR]
by MameBean | 2009-01-20 17:59 | 借りた本─ミステリ

japan 蒔絵

e0030112_1719526.jpgjapan 蒔絵〜宮殿を飾る 東洋の燦めき

『China』は陶磁器のことを指しますが、『Japan』は漆のことなんですね。
蒔絵とは、漆に金箔や貝殻などを貼付けて、絵や模様を描いたもの。もとは中国大陸で生まれたものですが、様々なバリエーションができて発展したのは日本でのこと。かのマリー・アントワネットも好んで収集したとか。


日本人って器用だなー、とつくづく思いました。
レリーフ状に盛り上げて立体的に作られたものや、細かい線で緻密に描かれたもの。面白かったのが、お香の道具を入れるミニチュアの茶箪笥のようなもの。マッチ箱よりも小さな引き出しひとつひとつにまで細かく模様が描かれていて美しいのに、ちゃんと道具が納まる機能性も備えていて。しかし外国人にはその用途が理解できなかったようですが。
こんな小さいのならひとつくらい欲しい‥‥という思いになりますが、この展覧会オリジナルで作った蒔絵が、なんと100万円也‥‥。レプリカでこのお値段ですから。

e0030112_1716712.jpgこれはどこかの国の公爵が所有していた『マザラン公爵家の櫃』。4つの面にそれぞれ源氏物語の場面が描かれています。鳥瞰図で描かれた建物は細かく、十二単の女性の髪の流れる感じは美しく、山での狩りのシーンは動物の動きがユーモラスでかわいい。絵巻物を見ているようで、話が広がります。

それにしても漆ってすごいもので、平安時代に作られたものでも黒と金の美しいコントラストを保っています。海外に渡ったもののなかには、表面を保護するためにニスが塗られて、そのニスが酸化したことで漆の色が変色してしまったものもあるのだとか。漆本来なら1000年以上保つんですね。蒔絵を作る工程が展示してありましたが、漆と金だけじゃなく、朱を使ったりして微妙な色調を作り出していました。
[PR]
by MameBean | 2009-01-19 18:14 | ちょっとブレイク

K-20 怪人二十面相・伝

e0030112_1837677.jpg物語は第二次世界大戦の起きなかった、1949年の日本。
『ALWAYS 三丁目の夕日』のスタッフが架空の都市・帝都の世界を作り上げています。懐かしいけど、荒廃した世界。第二次大戦が起こらなかったことで、極端な貧富の差が生じ、身分は一生変えられず、結婚は同じ身分同士でしかできない。
この設定がただ物語を悲劇チックにするのではなく、深くしているな〜と思います。
二十面相が美術品を盗む理由、二十面相が狙う装置とは。そして何より、二十面相の正体は‥‥。

と、暗い設定ですが、おおむねアクション&コメディで楽しく観れます。アクションはスパイダーマンとマスクオブゾロとヤマカシを足したようで、スピード感満載。
そして、キャスティングがよかったなと思います。とくに無鉄砲な華族のお嬢様を演じる松たか子。コミカルな演技をしてても、実際の育ちの良さがにじみでていて、まさに適役。
たびたび劇場内に爆笑がわきおこりました。こういうことってあまりないので、不思議な一体感を感じました。
[PR]
by MameBean | 2009-01-14 19:06 | 映画・DVD

ジーヴズの事件簿

ジーヴズの事件簿(P・G・ウッドハウス選集1)

P.G.ウッドハウス / 文藝春秋

ダメ男の若旦那と、優秀なる執事ジーヴスの繰り広げるユーモア小説、短編集。



検索エンジンのAsk.com(アスクドットコム)はもともとAsk Jeevesという名称で、このJeevesこそがこの本に描かれるジーヴスなのだそう。「わからないことがあったらジーヴスに聞いてみよう」というくらい、ジーヴスは何でも知っている代名詞なのだとか。

ひとはいいんだけどかなり抜けたところのある主人・バーティ。彼に仕えるのが事態の先の先まで読んで手回ししておいてくれる有能な男・ジーヴス。ジーヴスの従僕という肩書きが慣れない言葉なのですが、ようは執事のことですね。
ジーヴスは従順なだけではなく、時には主人であるバーティが注文したシャツでも気に入らなければ勝手に送り返してしまったり、気に入らない色の靴下は内緒で人にあげてしまったりという頑固さも持ち合わせています。誇り高く、かつウィットが効いているあたり、イギリス人のお国柄という感じがします。

シャツや靴下の色の件しかり、ジーヴスの機嫌を損ねてしまって良いことがあったためしがないから、バーティはいつもジーヴスの顔色をうかがうという、どちらが主人なんだか分からない状態。主人としてのメンツを保とうと試みても、結局ジーヴスに頼ることとなるんですね。

毎度毎度バーティにふりかかる困難。バーティが恐れをなすアガサ伯母さん、思い込みの激しいビンゴというやっかいな人たちが事態をさらに悪化させるけど、最後にはジーヴスの機転によって事態は収拾。これがお決まりのパターンで結末は分かっているけど、水戸黄門のような時代劇のようで読んでいて安心感があります。だから世界的に愛されているんでしょうね。
[PR]
by MameBean | 2009-01-09 18:00 |     ─小説・エッセイ
e0030112_1828156.jpg
明けましてめでとうございます。

年末に去年のベスト10を挙げようと思ってたのに、バタバタしてしまいアップできなかったのが残念。
ちなみにざっと選んだ昨年のベストはこんな感じ。

サクリファイス
ゴールデンスランバー
ウォッチメイカー
絶叫城殺人事件
ヴァン・ショーをあなたに
七回死んだ男
鴨川ホルモー
有頂天家族
私の男

順不同です。
ややっ、鴨川ホルモーを読んだのは去年でしたか。同じく七回死んだ男もとは‥‥。いろいろなことがすごーく昔のことに感じられるとは、歳をとったな‥‥(笑)
絶叫城殺人事件やヴァン・ショーは全体としてはそこまで印象的ではないのですが、何編か印象に残るものがあったのでランクイン。
ここには書きませんでしたが、上巻を読んだチャイルド44は物語が加速し始めて面白くなってきました。下巻はまだ予約中なので今年のお楽しみです。


ふり返ってみると去年はあまり本が読めなかったなー、という印象が。
原因は目の疲れなんですよね。一日の半分くらいはパソコンのモニタを見てるから、目がショボショボ。仕事に差し支えない程度の読書を心がけます。


今年ものんびりとした更新になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
[PR]
by MameBean | 2009-01-05 18:57 | ちょっとブレイク