図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ストリングス ~愛と絆の旅路~
(エイベックス・マーケティング)

 ♯ ♯ ♯ ♯ ♯ ♯

ヘバロン王国の王が自害し、主の座を狙う弟・ニゾとその家臣・ガラクはその死を敵対するゼリス一族の長・サーロの仕業に見せかける。サーロに暗殺されたと信じる王の息子・ハルは仇を撃つため旅立つ‥‥。

糸に繋がったマリオネットで操るドール・ムービー。
どうしても糸が見えてしまうので、その糸の扱い方をどうするのか気になっていました。タイトルのストリングとは糸の意味のようですし。歌舞伎の黒子のように暗黙の了解として「ないもの」として扱われるのかどうか。

それが、糸を命として表現しているのには驚きました。
天上へと続く糸によって生きており、糸が切れる=命が切れるということ。これが命という目に見えにくいものを効果的に表現するツールとして重要な役割を果たします。戦争のシーンではたくさんの糸が燃え落ちていくことで、戦っているシーンがなくてもその状況が伝わってきますし、赤ちゃんが誕生するシーンでは天上から新たな命の糸が生まれ、それが赤ちゃんへと繋がるシーンはとても美しく、命の美しさのようにも感じます。
しかし糸が切れても死なないものがあります。それはハル王子の妹・ジーナが飼っていた飛べない鳥。最後にこの鳥は糸が切れ、空へと飛び立ちます。糸が切れても魂が繋がっているように思える、そんなラストでした。

ストーリーは、何不自由なく育った王の息子のハルが父の敵を討つために旅に出て、その途中で裏切りや出逢いや別れを経験していくというもの。王である父が犯した罪を知ったり、異民族であるジータと惹かれ合ったりすることで人間としても成長していきます。

人形たちは、顔のパーツは目以外は動きませんが、細かな指の動き目の動きなどで感情を表しています。喜びや怒りや悲しみなども、この人形たちは驚くほど表情豊かに演じています。ハルのラブシーンとか人形であることを忘れるくらいエロチックな雰囲気が漂っていて、直視できないくらい。その人形たちにさらに豊かな表情を加えているのが、日本語吹き替えのキャストたち。ハル王子はSMAP草なぎ君、ジータは中谷美紀、ニゾは伊武雅刀、ジーナは優香‥‥というところまでは分かったのですが、他にも香取慎吾、劇団ひとり、市村正親などなど豪華なキャスティングだったようです。そして豪華と言えば日本版の監督ですね。エヴァンゲリオンの庵野秀明氏が監督を務めています。

 私の終わりから貴方が始まり、
 貴方の終わりから私が始まる。
 人は皆、誰かと繋がっている。
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by MameBean | 2008-03-28 19:46 | 映画・DVD

鹿男 最終回

最終回は恋愛要素がありそうと思っていたので、予想通りと言えば予想通りですが、なかなか微笑ましいラストでした。

びっくりしたのが、藤原先生は小川先生と付き合っていると思っていたこと。どうりであんなにマドンナに嫉妬していたわけですね。今度は付き合っていることに気づいていない、なんてことないですよねー。相変わらず会話がかみ合っていませんでしたが、大丈夫なんでしょうかあのふたり。というか渡せたんでしょうか、指輪。

「福原先生とマドンナが夫婦茶碗を‥‥」という話は聞こえて、最後の「リチャードが‥‥」の続きが聞こえないのがニクいですね。その後も鹿に話しかけ続けていそうだ。


四姉妹探偵団が終わり(何気に観てました)、鹿男もとうとう終わり。私的にはあとはロス:タイム:ライフを残すのみ。キーパーソンの温水さんの役どころと主人公のキャスティングが毎回楽しみなんですが、次の真木よう子なんですね。楽しみ。真木よう子といえばSPなのですが、4月5日にやるスペシャルというのがどうもまるまる新しい話ではないみたいですね。“レギュラー放送のエピソードを時系列に組み替え、さらにレギュラー放送では消化されなかった伏線や最終回のその後を描いた「Episode IVex」”とのこと。たしかに伏線は複雑すぎて消化しきれませんでしたから嬉しい反面、そんなに盛り込んで時間が足りるのかが心配です。
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by MameBean | 2008-03-21 18:15 | ちょっとブレイク

ドアラのひみつ

ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ
(ドアラ / / PHP研究所)

* * * * * * * *

しゃべれないのにもかかわらず、トークショーに出演すれば1000人を越すファンを集め、「ドアラと行く沖縄キャンプツアー」には定員の30倍以上の応募が殺到。
そんな人気者は、プロ野球・中日ドラゴンズのマスコット『ドアラ』。

ドアラを初めて球場でドアラを見た時の感想は「キモっ‥‥!」でした。
顔は肌色でまゆ毛はあるし頭と体のバランスが変だし(しかもかなりいい体型)、いつもボーっと突っ立てるしバク転とかしょっちゅう失敗するし。

でも何回か見ると慣れるんですねー。で、だんだん可愛く思えてくる。時には選手よりも目立ったりしてKYなやつですが、ドラゴンズファンには愛されているマスコットなんですよ。

そんなドアラが自身の生活を赤裸々に語っています。食事はいつも食パン(5枚切り)だとか、六畳一間に住んでいるとか、ドラゴンズにシャオロンとパオロンというマスコットが加わった時はほんとうにドアラ存続の危機だったこととか。そんな生活をすることになったのも、全て『かくさしゃかい』が悪いんです。まぁ、被害妄想ですけど。

ドアラのお悩み相談、チアドラ座談会などのコーナーがありますが、ドアラに似ていると言われているドラゴンズの森野選手へのインタビューが特に面白かったです。ドアラはいつも「金、カネ」言っていると暴露したり、「マスコットのくせに遠征についてくるし、アウェー用のユニフォームまで作ってもらって‥‥!」さらには「いつかドアラの鼻をへし折ってやる」なんて言ってます。もう一度言いますが、愛されているんですよ、ドアラ。

シャオロン登場時の冷遇時代を、「動ける」ことをアピールすることで生き残ってきたドアラ。かなり苦労人なんですよ。ドアラに興味を持たれた方は、ぜひYOU TUBEで検索してみて下さい。動いてこそのドアラなので動画で見ることをお勧めします。
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by MameBean | 2008-03-19 19:07 | 図書館以外の本

発酵菓子 ベラベッカ

e0030112_199339.jpg少しのイーストでゆっくり発酵パンより、発酵菓子 ベラベッカ。

ドライフルーツとくるみのたっぷり入ったリッチなパン。ドライフィグ(いちじく)が家になかったので入れませんでしたが、あればよかったなー。いちじく大好きなので。

本には“クリスマスの時期に食べる”とありますので、クリスマスまで少しずつ食べるシュトーレンとかパネトーネとかのような類いのものなのでしょう。思いっきり時期が外れていますが、ドライフルーツのパンが食べたかったんです。
ドライフルーツたっぷりのパンってやっぱり好きだなー。さっそく、CUOCAでドライフィグ500グラム入を買ってきました。
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by MameBean | 2008-03-18 19:17 | 作ってみました

鹿男 9話

リチャードに目の返還を求める小川先生。なんとか隠し場所を見つけるも、儀式の直前であっさりと奪われます。ダダをこねるリチャード、子どものようです(笑)
自分のものにならないならいっそ壊してしまおう、という暴挙に出たところを救ったのは、鹿に乗った堀田さん。『先生、マイシカです』って、かっこいいなー。

そうそう、やっとマドンナの意中の人に小川先生と藤原先生が気づきましたね。小川先生のあからさまな嫉妬がなんともかわいい。
福原先生って小川先生がなにか重大なことをやっていると分かりつつ、聞かないのがいいですね〜。『言える時が来たら一番最初に教えてよッ!』ってとこがまた‥‥(笑) ほんとうは知りたいんだな。

あー、来週はとうとう最終回ですね。藤原先生、マドンナの恋の行方。キスシーンに包容シーン、デートシーン、なんかほぼ予告で分かっちゃったんですが‥‥。
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by MameBean | 2008-03-15 18:34 | ちょっとブレイク

とりつくしま

とりつくしま
(東 直子 / / 筑摩書房)

* * * * * * * *

この世に未練を残して死ぬと『とりつくしま係』なるものが現れる。
そのとりつくしま係が言うには、この世にある何かモノにとりつくことができると言う‥‥。
11編の連作短編集。

・野球のロージンバック
・トリケラトプスのマグカップ
・公園の青いジャングルジム
・白檀の扇子
・図書館司書の名札
・母親の補聴器
・妻の日記帳
・マッサージ機
・先輩のリップクリーム
・孫に買ってあげたカメラ
・(番外編)宿り草

ここで描かれているのは11人11様の死の受け入れ方。突発的な事故で死んだ人、病気で死んだ人、幼い子供。現世に未練がない人なんていないと思う。そんな中で、家族に一目だけ会えることを選ぶ人もいれば、何かにとりついてずっと現世に残ることを選ぶ人もいる。

もし自分が何かにとりつくことができたら、何になろう?
ずっと家族と一緒にいたい気もするけど、あまりにも身近で変わっていく家族を見るのも辛い。自分の死を乗り越えて、新しい生活をはじめてほしい気持ちもある反面、忘れてほしくな気持ちもありますからね。
母親の補聴器になる『ささやき』のように、家族だからこそ近くにいて気持ちが通じないと苛立つことになりそう。とりついても口や手は出せず、見守ることしかできないのが辛いですね。
書道の師匠の愛用している白檀の扇子になる『白檀』のように、ある季節だけ使われるものがいいかなー、なんて。でもいずれ持ち主も亡くなってしまったら‥‥とか考えたら、未練をスッパリあきらめて成仏するのが一番いいのかもしれないけど。

ここで描かれているのは、すごく印象的な話とか起伏に富んだ話ではないけど、どの話にもそれぞれの家族のカタチや思い出がつまっていて、読み終わるとじーんと心に染み込んできます。折に触れてふと読み返してみたくなるなるような、そんな1冊でした。
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by MameBean | 2008-03-12 19:30 | ─小説・エッセイ
ツレがうつになりまして。
(細川 貂々 / / 幻冬舎)

* * * * * * * *

サラリーマンだったツレ(夫)が、ある日うつ病になった。

うつ病は真面目だったり几帳面な人がなりやすいと言います。わたしはズボラだしテキトーな人間だから大丈夫!と思っていてもなる可能性はあるし、貂々さんのようにツレがなるかもしれない。
『心の風邪』と言うくらいだからきっと誰にでもなっりえるもの。普段から風邪の予防法や対処法は知っていた方がいいと思う。「振り子のようにいい状態と悪い状態がやってくる」とか、知っているだけでも実際になった時の気の持ちようが違うと思う。

この本では旦那さんがうつになり会社を辞めて療養している様子が軽いタッチのイラストと漫画で描かれていて、楽しみながらうつについての知識を得ることができます。
でも、当時はきっと大変だったと思います。『死にたい』なんて言われたら心配ですよね。

貂々さんのキャラクタなのか描き方なのか、いい意味で大変さを感じさせないのでうつに対する不安が減りました。旦那さんがあとがきで書かれていた『夜は必ず明ける』という言葉は、うつの人もそうでない人も勇気をもらえる言葉だと思います。
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by MameBean | 2008-03-10 18:26 | ─小説・エッセイ

鹿男 第8話

ネズミの正体はリチャードだと確信し、教頭室でこっそり『目』を捜す小川先生。
しかしその様子を前村先生に見られ、あらぬ疑いをかけられ職員室で爪弾きにされる‥‥。

職員室での小川先生に対する態度が悪くなったのにいち早く気づいたのが、福原先生。「こういう雰囲気、嫌いなんだよねー」という福原先生に激しく同調。私もああいう雰囲気嫌いだなー。オトナのいじめというか。陰湿なぶんタチが悪いですね。私も美術室に避難したいー。

ネズミの正体、狐の正体がそれぞれ明らかになり、『サンカク』が何なのかも判明しました。鹿が藤原先生にねぎらいの言葉をかけます。その時の鹿の「しゃべっちゃった」がかわいかったな。藤原先生の努力が実った瞬間です(笑)

来週はまだ最終回じゃないんですねー。もうすべてが判明し、あとはサンカクを取り返すのみなのでは‥‥。藤原先生の恋の行方とマドンナの想い人が判明したりするんでしょうか。
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by MameBean | 2008-03-07 19:54 | ちょっとブレイク

ZOO

ZOO
( 東映ビデオ)

 ♯ ♯ ♯ ♯ ♯ ♯

乙一の短編集『ZOO』から「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」「SO-far そ・ふぁー」「陽だまりの詩」「ZOO」の5編を映像化したオムニバス。

乙一と言えば今『KIDS』が公開中ですね。
白乙一の本は何作か映画化されていますが、黒乙一の映画化って今作くらいでしょうか‥‥と思って調べてみたら『GOTH』が日本とハリウッドで映画化されるとか。でも日本版はプロデューサーと監督の間でトラブルがあって作業が中断しているそう。

それにしても、白乙一に比べると黒乙一の執拗な暗さや恐怖は映像化が難しいのかもしれない。
『カザリとヨーコ』での虐待シーンや『SEVEN ROOMS』での粉々にされるのとか、だいぶ端折られています。
忠実に映像化してしまうとR指定になっちゃうからでしょうか。で、この流れからいくとZOOの変化していく死体の写真は抽象的な感じになるのかと思っていましたが、かなりリアルなものになっていて、本物じゃないと分かっていても凝視できないくらい。

原作でいちばん好きだったのが『SEVEN ROOMS』。
最後に犯人の姿(ちなみに「パックンマックン」のパックンだそう)が少し見えますが、全く見えない方が良かったかなーと思います。犯人の姿、狙いが分からないからこそ、怖いのだから。
須賀健太くんの演技には泣かされましたー。パンツ一丁、汚水まみれなのに、なんていい演技をするんだ(笑)
「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」と暗い恐怖を描いていますが、最後に一筋の明るさがあるのが救いですね。


5編の短編をそれぞれ違う監督がとっているので、「陽だまりの詩」はアニメーションだったりと、バリエーション豊かな作品に仕上がっています。でも概ね原作のイメージ通りですね。ZOOをのぞいて。

ZOOは変化していく恋人の死体の写真というキーワード以外は全く違うストーリーになっています。しかも時間軸が前後するので、原作を読んでいても内容がよく掴めませんでした。でもこういったざらっとした感じの映像とくすんだ色彩は好きだな。

どの作品も俳優陣がベテラン・子役ふくめ、存在感のある演技でした。
短編だからどの作品も登場人物が少ないこともあって、一人ひとりの演技が光ります。
とくに須賀健太くんとSO-farの神木隆之介くんという、ふたりの子役たちの演技が印象的です。
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by MameBean | 2008-03-06 18:52 | 映画・DVD

サクリファイス

サクリファイス
(近藤 史恵 / / 新潮社)

* * * * * * * *

自転車のロードレースのチーム・オッジに所属する白石誓(ちかう)。チームのエースを勝たせるために働く「アシスト」が彼の役割。初めての海外遠征で、誓は思いも寄らない悲劇に遭遇する‥‥。

昨年末の数々のミステリランキングでランクインしていた本作。
「ツール・ド・フランス」という言葉は聞いたことがありますが、自転車のロードレースって馴染みのない世界でした。でも『風が強く吹いている』の時もそうだったけど、知らないスポーツの世界を知るのは面白い。駅伝に引き続き、自転車のロードレースも見てみたくなりました。ほとんどテレビで中継しないのが悔しいところです。

思ったよりもさくさく読めてしまうから文章のボリューム的には少ないんだと思う。でもその少ない中でロードレースの仕組みやヨーロッパチームとの関係などがうまくまとめられていて、ロードレースの魅力が余す所なく伝わってきます。

ロードレースはひとりで戦うのではなく、チーム全体で作戦を立て勝利を掴むスポーツ。チェスや将棋と言った、頭脳的な判断が必要とされるゲームに似ている印象を受けました。
主人公の誓の役割は自分の成績を捨てて、チームの優勝のために働くこと。エースの前を走って空気抵抗を少なくしたり、エースの自転車がパンクしたら自分のタイヤを差し出したり、他チームの選手のペースを乱すための走りをする。ここまで他人のために働くスポーツって他にあるんだろうか。

そんな誓が偶然のチャンスで勝利したことで、戸惑いながらもエースとして活躍する夢を感じ始める。そして知ることになる、チームのエース・石尾の暗い噂。
爽快だった前半に比べて、後半からは渦巻いた疑惑がどんどん濃さを増していきます。そして起こった大惨事。事件が二転三転し、意外な真相が分かります。そして真相を知った後も、誓はアシストとしての役割を果たし続けることができるのか、競技を続けることができるのか。私はそれがいちばんの見所だと思います。

事件が起こってからの展開が早く、読み手が置いてけぼりな感じもありますが、サクリファイスの本当の意味が分かるラストには心を揺さぶられました。

 石尾さんが振り返って、僕を見た。
 小さな声で、だがはっきりと言う。
 白石、食らいついてこい。
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by MameBean | 2008-03-05 04:03 | 借りた本─ミステリ