図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

<   2007年 06月 ( 9 )   > この月の画像一覧

探偵伯爵と僕

探偵伯爵と僕
(森 博嗣 / / 講談社)

* * * * * * * *

小学生の新太は、夏休みに出会ったアールと名のる探偵伯爵と友達になった。
新太の親友ハリィ、さらにガマが行方不明になり、伯爵とともに犯人に挑む。

ミステリーランド配本ということで、ジュブナイルの探偵小説のような雰囲気。
現場に残されたトランプの謎に、名前の共通点。
そして新太にも迫る犯人の手‥‥。
ワクワク、ハラハラ、ドキドキ。懐かしい、純粋な気持ちで読めました。

伯爵と新太の会話に森氏らしい感じが出てますね。
殺していいものといけないものとの違いは何なのか?

“どうして人を殺してはいけないのか?”というのは森ミステリによく出てくる命題ですよね。
伯爵は新太に“これはこうなんだ”と決めつけるような教え方はせずに、“これにはこういった側面もある”という言い方をします。教えるのではなくて考えさせる。だから、小学生でありながら新太は自分なりに考えます。

ミステリでありながら、こういった命題についても考えるきっかけを与えてくれているんですね。


それにしても、最後の方まで犯人について主人公と同じことを考えていました。だってミステリーランドだし。乙一の『銃とチョコレート』なんかもあるし。疑ってごめん‥‥(笑)

でも最後の手紙でドカン!と来ました。
んんん、どういうこと‥‥? アレが違うとはどういうこと‥‥?

いまいち私には理解できなかったのですが、いろいろな方のレビューを読んでやっと分かりました。
は〜、理解力ななさ過ぎですね、私。
かなり生々しい事件っだったようですね。ガラリと印象が変わりました。
う〜ん、森ミステリでこう来るとは‥‥。

 まず、子供たちに大人は偉いと見せかけている、
 これはなかなか大掛かりなトリックだ。

大人なんて全然偉くもなく、たいしたことないんですよね。
だって大人の方が過ちを犯すことが多いのだから。
[PR]
by mamebean | 2007-06-29 18:32 | 借りた本─ミステリ

スパイダーマン3

e0030112_1131159.jpgスパイダーマン3

暴漢に殺されたベンおじさんの真犯が刑務所から脱獄した。
その情報を知らされ、激しい怒りに燃えるピーターは、メイおばさんの制止の言葉も聞かず犯人の行方を追う。

 ♯ ♯ ♯ ♯ ♯

長かった‥‥。
実際は2時間でしたが、それ以上にとてつもなく長い映画のように感じました。

1作目の敵『グリーン・ゴブリン』、2作目の『ドック・オク』。
今作の敵は『サンドマン』に『ヴェノム』、そして自分‥‥。

敵が盛りだくさんで展開が早かったのに、長く感じたのはなぜだろう。
ストーリーが緩慢になってしまっているのかも。
最後でなんか全てがうやむやにされてしまった感じが否めない。

前作、主人公・ピーターの普段の自分とスパイダーマンである自分との葛藤がテーマになっていて、街の人々がスパイダーマンも一人の人間であるということを認めたようなラストとなっていましたが、今作ではそれらが全部チャラになってしまっているんですよね。そんなストーリーなかったかのように。かと思えば、叔父さん殺しの事件がまたほじくり返されていたり。
1作1作が独立した話なのか、シリーズ全体で1つの話なのか。どう捉えたらいいのか、そのあたりが混乱しました。

でも、要所要所でぐっと来るメイおばさんの言葉。これがストーリーに深みを出してますね。
 「復讐はまるで麻薬よ。」
 「一番難しいことを一番初めにしなくてはね。」
 「自分を許しなさい。相手を許しなさい。」


ストーリーは『???』な展開が多くて消化不良でしたが、このスピード感ある映像は劇場向きですよね。

ポップコーンでもほおばりながら、気楽〜に観るのがいいかもしれないです。
私は友人に招待券を貰ったのでタダで観れましたが、1800円払ってたら気楽には観れないかも‥‥(笑)
[PR]
by mamebean | 2007-06-26 09:17 | 映画・DVD

大回顧展 モネ

e0030112_18344655.jpg週末、国立新美術館で開催中の大回顧展 モネを観てきました。

モネは私がいちばん好きな画家です。

日本では印象派人気ですからね、大混雑でした。
芋を洗うような人ごみの中、一つひとつじっくりと観る体力はないので、“積みわら”、“ルーアン大聖堂”、“睡蓮”など、特に自分が好きな作品だけにしぼって観てきました。

でもやっぱり全部の作品が観れなかったのが心残りで、モネ単独の展覧会はしばらくは開催されないだろうし、やっぱりじっくりと近くで観たい!と思い、比較的空いているという木曜の夜にもう一度行ってきました。木曜、金曜は夜8時まで開館しているのです。(入館は7時半まで)



会場内には順路がなく、空いているところからご覧ください、とのアナウンスでした。

作品は『近代生活』『印象』『構図』『連作』『睡蓮/庭園』の5つに分類されています。
これはモチーフごとの分類ですね。
モネは同じモチーフを同じ構図で、何作も描いています。朝だったり夕方だったり、晴れだったり曇りだったり。その色づかいやタッチの違いを比べるのもまた、モネの作品を観る楽しみでもあります。
ウォータール橋、チャリング・クロス橋が何作もずらっと並んでいるのには圧倒されます。うー、この場から動きたくない〜〜。橋やルーアン大聖堂なんかの石の質感がまたいいんですよ。

展示では作品の解説などが少ないんですね。その時代その時代のバックグラウンドの説明がないので、モネはどんな人生を送ったのか、なぜ印象派と言われたか、他の画家たちとどんな交流があったのか——それらがみえてこないのが残念です。
鬼気迫る筆遣いの睡蓮。そこには、白内障を患い失明寸前の中で描いたという背景があるんです。

それにしても『大回顧展』なのに『印象、日の出』が出展されていないんですよねー。



会期終了まであと10日。(7月2日(月)まで)
平日でもかなり混雑するようなので、木曜・金曜の夜間開館を狙って行った方がよさそうです。閉館30分前は快適でした!
[PR]
by MAMEBEAN | 2007-06-22 18:45

ビッグ・ニュース!

「スカイ・クロラ」がアニメーションで映画化!

監督は押井守。
2008年公開予定。

まだVシリーズの途中までしか読んでいないのに、来年までに「スカイ・クロラ」シリーズが読めるんだろうか、私‥‥。
[PR]
by mamebean | 2007-06-21 08:38 | ちょっとブレイク

ヨーグルトブレッド

e0030112_10234434.jpg
久しぶりのパンづくりは、ヨーグルトの入ったパンです。
ヨーグルトの酸味などはなく、白くてふわふわの仕上がりになります。
ミニ食パン型に入れました。

そのまま食べてもいいし、サンドイッチにしてもよさそう。
私はマーマレードをつけて食べます。ヨーグルトとマーマレードの組み合わせって好きなんです。
[PR]
by mamebean | 2007-06-19 10:30 | ちょっとブレイク

ハリガネムシ

ハリガネムシ
(吉村 萬壱 / / 文藝春秋)

* * * * * * * *


高校教師である「私」は客として知った風俗嬢サチコと再会した。
サチコが家に入り浸るようになり、私の堕落した生活が始まった‥‥。(表題作)
表題作の他に『岬行』を収録。

第129回芥川賞受賞作(表題作)。


ハリガネムシって見たことありますか?
カマキリなどに寄生する虫で、寄生されたカマキリのお尻を水につけてしばらくすると、黒くて細長い虫が出てくるんです。
テレビでその映像を観た時、卒倒しそうになりました。

『ハリガネムシ』
普通の生活をしていたはずが、だんだんと堕ちていく主人公。
サチコに対する暴力的な衝動が徐々に膨らんでいく。

暴力的でグロい表現は『独白するユニバーサル横メルカトル』で多少の免疫がついたかと思っていましたが、ダメでしたね。現実味を帯びている分、本作のほうが強烈な印象が残ります。


『岬行』
こちらも『ハリガネムシ』に似た印象。
でもグロさが少ない分読みやすく、また主人公にも共感できる部分があった。

『ハリガネムシ』『岬行』とも、小市民であろうとしていたのに、どこかで道を踏み外してしまう主人公。

勤勉に務めることができない。
普通であることを壊したくなる衝動。
汚いもの、醜いものを見てみたい。
そいうったタブーを犯したくなる欲望は誰にでもあるものなのかもしれない。
それを自分の中で上手く飼いならしていけるかが、堕ちるか堕ちないかの分かれ道なのだろう。

 何度も小市民になり切ろうと思って失敗してきた。
 どこか逸脱していくものがあって、
 生活が安定してくると発作的にリセットしたくなる。


自分の中にハリガネムシがいない保証はない。
[PR]
by mamebean | 2007-06-18 17:29 |     ─小説・エッセイ

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光
(海堂 尊 / / 宝島社)

* * * * * * * *

東城大学医学部付属病院にはバチスタ手術という心臓手術の専門チーム「チーム・バチスタ」があり、次々に成功を収めていた。
だが、そのチームに立て続けに三件の術死が起き、内部調査を依頼されたのは外科オンチの万年講師・田口。
術死は事故なのか、殺人なのか‥‥。

第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。


現役の医師が描く医療ミステリ。
主人公が外科に詳しくないという設定なので内容は難しくなくありません。でも麻酔医の不足や死後の解剖のこと、子供への臓器移植など、現在の医療の抱える問題に触れていて、医療の現場を垣間みたようなリアリティがあります。お互いの腹の探り合いとか、あらぬ噂を流したりとか、医療以外の病院での現実(なのだろう)も、さらっと描かれてはいるけど昼ドラばりにドロドロしていそうだな。

しかもこういった医療ミステリってキャラクタ造形が堅苦しいイメージがありますが、みんな個性豊かでキャラ立ちしてます。
一番は何と言っても、後半から登場する厚生省の役人・白鳥。

『ロジカルモンスター』、『火喰い鳥』と言われる白鳥は、『パッシブ・フェーズ』『アクティブ・フェーズ』と名付けられた論理を繰り出します。
およそお役人らしからぬ言動で、やや表面的だった田口先生の調査をばんばんと覆し、その人物の別の顔まで露にしてしまいます。
その様子はまさにブルトーザー。通ったあとには草も生えない‥‥。
かなり強烈なキャラです。論理というのは建前で、ただの失礼なヤツなのでは?と思うことしばしば。
でも最後のあの田口先生に宛てた手紙を見て、この人にもまた別の顔があるのだと思いました。
(まさか氷宮が書いていたなんてことないですよね‥‥(笑))

大森氏の解説にも「白鳥主役でシリーズ化を!」と書かれていて、白鳥は主役である田口先生を食っちゃってます。
でも白鳥により『パッシブ・フェーズ』の免許を皆伝してもらった田口先生は、前よりしたたかに病院という流れを泳いでいくのではないか‥‥とちょっと思わせるようなラストでした。

ただ、『このミス』大賞受賞作と言っても、ミステリ色は少し弱いのかな、という感じはあります。
これはエンターテイメント小説ですね。
でもメフィスト賞に続き、かなり気になる賞が増えたことは事実です。
[PR]
by mamebean | 2007-06-11 10:25 | 借りた本─ミステリ

オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り
(伊坂 幸太郎 / / 新潮社)
* * * * * * * *

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸時代以来外交を断っているその島には、未来が見えるカカシがいた‥‥。

第五回新潮ミステリー倶楽部賞受賞。そしてデビュー作。


不思議な島にやって来た主人公・伊藤。そこにいる人たちもまた変わった人たちばかり。
 反対のことしか言わない元画家。
 自分で動けないほどの巨体の女性。
 天気を当てる猫。
 人を殺すことを許された男。

そしてミステリと言っても起こる事件はカカシ殺害事件。しかも未来が見え、しゃべるカカシ。
ありえない設定に、どこか牧歌的な雰囲気が漂っている。

でも後半、島での出来事や仙台での出来事、そして鎖国する前の出来事などが複雑に組み合わさって、カカシの殺害と昔からの言い伝えである「島に足りないもの」の答えが出てくる。このパズルのピースがピタリとはまるような感覚がすごく気持ちいい。まさにミステリの醍醐味だなぁと思う。

伊藤がカカシに言われて葉書を出したこと、そしてそこに書いた一文。
『君のアルトサックスが聴きたい』
詩のようなこの言葉もまた大切なパズルのピースだなんて。

 未来は神様のレシピで決まる
とは、何とも素敵な言葉だ。

そして城山と静香がだんだん接近していく場面は心拍数が上がるような感じで、ページを捲る手が止まりませんでした。熊さんの登場がヒーローの登場のように思えました。

そして真のヒーローで、かつ悪のヒーローの登場に爽快ささえ感じました。

何が善で何が悪か。
表面的な部分だけじゃ善悪は判断できないものなのですね。
[PR]
by mamebean | 2007-06-06 10:06 | 借りた本─ミステリ

6/1 予約状況

・少しのイーストでゆっくり発酵パン
・いつも、ふたりで
・夜は短し歩けよ乙女
・使命と魂のリミット
・鹿男あをによし
・ウルチモ・トルッコ犯人はあなた
・イナイ×イナイ

. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .

早いもので6月ですね〜

エキサイトに『つぶろぐ』なる機能が登場したので右側に設置してみました。
まあメモ帳のようなコメント欄なのです。
最近なかなかブログの記事をアップできない状況なのですが、こちらで日々のたわいもないつぶやきをアップしていきます。
お暇な時にでもちらりと見て下さるとうれしいです。
[PR]
by mamebean | 2007-06-01 13:29 | 予約状況