図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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無銭優雅

無銭優雅
(山田 詠美 / / 幻冬舎)

* * * * * * * *

「心中する前の日の心持ちで、つき合って行かないか?」と言われ、人生の後半に恋愛を始めた慈雨と栄。42歳の二人のオトコイ(大人の恋)。


毎日を『心中する前の日の心持ち』でつきあっている二人。さぞかし大人な恋愛が繰り広げられるのかと思ったのに、まるで小学生のような二人。おならプっとかのだめじゃないんだからー。そしてバカップルのようにラブラブ。片方が落ち込むことがある時、もう一方が全肯定してくれる。これがはたから見えいるとおノロケのよう。でも決して嫌じゃない。それは二人が人生も後半に差し掛かった年代だから。
しかも二人とも世間で言う『ふらふら』した人たち。でもふらふらするのには表に見えない根性がいる。長年それをやって来た人には何とも言えない深さがある。そういう二人だからこそ、何気ない日常を慈しむように過ごしていて、それがすごくうらやましい。

今まで、山田詠美の著作はほとんど読んできましたが、こんなに何気なくたんたんとしている作品は初めてかも知れない。でもあたたかく心にしみ込んできます。


10代の頃、『放課後の音符』や『ぼくは勉強ができない』を読んで、どうすれば大人になれるか分かったような気がしました。そして『無銭優雅』。どういうふうに年を重ねていけばいいのか、おぼろげながら分かったような気がします。
いつだって山田詠美の本は私にとって人生の羅針盤です。

 ぴたりと決まる相性は四次元の中にある。
 時空世界を味方に付けた私たちの関係。
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by mamebean | 2007-05-28 09:32 |     ─小説・エッセイ
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国会議事堂の見学に行ってきました。
普段は平日しか見学できないのですが、参議院60周年記念で土日に特別参観が行われました。普段の見学では見れない所も見れるとのこと。

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中央の階段を登ると、中央広間という参議院と衆議院の真ん中のいちばん高い塔に入ります。ここは法隆寺の五重塔がちょうど入る高さだそうで、大きさの感覚が分からなくなるくらい高い。天井にはステンドガラス、壁には彫刻が施されていたり、絵画が飾られていたりして、絢爛豪華。
いくつかの部屋の中に入ることができました。全大臣が集まり、総理を待つ大臣室。皇族の方々の控え室である皇族室とその隣には天皇陛下がいらっしゃった時に入る御休所。ここの壁には鳥の絵が描かれていて、しかも漆塗りなんだとか。
NHKの中継でおなじみの委員会室は意外と狭く感じました。それに対して、劇場のように2階席まである本会議場。ここがテレビでもお馴染みだから、いちばんの見所ですね。本会議場の中央には陛下がお座りになる金ぴかの椅子がありました。
海外からの要人を出迎える参議院議長応接室。


外観も荘厳で美しいのですが、中は至る所に彫刻が施されていたり、豪華でシックなシャンデリアがあったりしてもっと美しかったです。
海外の美術館に来たのか、はたまたテーマパークなのかと思うほど、非日常の世界を堪能しました。
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by mamebean | 2007-05-20 23:53 | ちょっとブレイク

コープスブライド

ティム・バートンのコープスブライド
(ワーナー・ホーム・ビデオ)

 ♯ ♯ ♯ ♯ ♯

ヴィクターは、親が決めた結婚相手であるヴィクトリアとの結婚式を明日に控えていた。
誓いの言葉をうまくしゃべれないヴィクターは一人練習をするが、誤って死んだ花嫁と結婚の誓いをたててしまい‥‥。

ふと、ドラマ化もされた『流転の王妃の昭和史』を思い出しました。
満州国皇帝の弟に嫁いだ日本の名家の令嬢。政略結婚ではあったけれども、二人の間には愛が生まれて‥‥という実話。

親が決めた結婚だったけれど、お互いに惹かれるものを感じたヴィクターとヴィクトリア。
本作はフィギュアを動かして撮影するストップモーション・アニメだけど、キャラクターたちの細かい表情や動きで惹かれ合う気持ちが伝わってくる。自信がなくてモジモジしたような、ジョニー・デップが声を務めるヴィクターのしゃべり方も何とも言えないいい味出してます。


この映画の中では生きている者たちの世界は、モノクロのように暗い。
ヴィクターなんて死者のように暗い顔をしているし、他の人たちはいつも険しい顔をしている。

でも逆に死者の世界は色彩豊かで、骸骨になろうが歌って踊って飲んで騒いで、すごく楽しそう。
この独特な世界観がティム・バートンらしい。
『チャーリーとチョコレート工場』と同時期に劇場公開されただけあって、色彩世界やキャラクター造形、そしてストーリーに含まれるシニカルな感じに相通ずるものを感じます。

ヴィクターとエミリーがピアノを弾くシーンがあるんですが、これは必見。ピアノを弾く時に見せるヴィクターのイキイキとした表情もいいのですが、音と指の動きがピッタリでアニメーションだということを忘れてしまいます。撮影大変だっただろうなーと下世話なことを考えてしまうくらいすごい。

他にも布がヒラヒラなびくところなど、クリエイターの人たちの職人魂を感じさせるシーンが満載です。メイキングではそれが垣間見れますので、こちらも必見です。
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by mamebean | 2007-05-18 19:27 | 映画・DVD

青空チェリー

青空チェリー
(豊島 ミホ / / 新潮社 )

* * * * * * * *

予備校の隣にラブホが建った。以来あたしはお昼休みに毎日屋上から覗くのが日課。(青空チェリー)
表題作を含む3つのストーリー。
第1回女による女のためのR‐18文学賞 読者賞受賞作。


第6回 女による女のためのR‐18文学賞が決まったようですね。以前紹介したように、優秀賞のほかに、読者投票によって読者賞が決まるのです。
自分が投票した作品のタイトルを忘れてしまったし、受賞作がどの話だったのかも分からなくなってしまったので、単行本化を待つとしましょう。

で、第1回の同賞 読者賞の受賞作が『青空チェリー』。
女のためのうんぬん‥‥ということでそういう描写はありますが、なんか清々しい。なんたって青空だし。湿っぽい日陰ではなく、さんさんと降り注ぐ太陽。あっけらかんと自分のことを『発情期』と言ってのけるこれは、官能小説というより、青春小説と呼びたい。


「ハニィ、空が灼けているよ」
戦争が起きているのに戦争について何も説明がなく、リアリティのない世界。リアリティがないのが逆にリアルに感じる。自分の与り知らないところで世の中が動いていくような感じ。
作者と世代が近いからか、こういう漠然とした感覚が同じなのかもしれない。文章もさらさらと入ってくる。

しかし、確実にひたひたと迫ってくる感覚がおそろしい。
戦争、なんて言うとリアリティがないけど、大切な人のことを想像すること。家族・友人・恋人…。そうすると守りたいもの、するべきことが見えてくる。

私も憲法9条の改正とか、どこか他国のことのように感じていたことが、ぐっと身近に感じられるようになってきました。
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by mamebean | 2007-05-16 19:11 |     ─小説・エッセイ
e0030112_10173163.jpg母へ送ったバラの花束。
母はバラが好きなので、カーネーションではなくて毎年バラを贈っています。ここ4〜5年はネットで注文しています。花屋を検索するのも毎年の楽しみなのです。この花束はバラ農園から注文しました。農園直送です。バラは鮮度が命ですからね。少しでも長く花を楽しんでもらいたいものです。それにしてもネットで便利になりましたね〜

しかも、母の日&誕生日プレゼントです。
5月14日生まれの母は、いつも母の日が誕生日に近いんです。
両方を1回で済ませてしまって申し訳ないな〜と思いつつ、花束は気持ち大きめがせめてもの罪ホロボシ。
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by mamebean | 2007-05-15 01:34 | ちょっとブレイク
独白するユニバーサル横メルカトル
(平山 夢明 / / 光文社)

* * * * * * * *

地図のわたくしが知ってしまったご主人様の秘密。
ご主人様亡き後、おぼっちゃまもまた同じ秘密を持っていて‥‥。

『C10H14N2(ニコチン)と少年—乞食と老婆』『Ωの聖餐』『無垢の祈り』『オペラントの肖像』『卵男』『すまじき熱帯』『独白するユニバーサル横メルカトル』』怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男』。8つの短編集。
2006年度日本推理作家協会賞受賞作。


乙一のデビュー作『夏と花火と私の死体』では、1人称が死体になった『わたし』でしたが、こちらは1人称が197枚で編成された『地図』。正しくは『ユニバーサル横メルカトル図法』の地図。
〈遮蔽〉と〈誇張〉でさりげなくご主人様を導くことを使命としている。その地図が知ってしまった旦那様の秘密‥‥。
そしてそれを受け継いだおぼっちゃま。おぼっちゃまが追いつめられた時、『地図』がすべき最後の仕事とは‥‥。

よかった、ミステリーでした(笑)
「2007年このミステリーがすごい!」第1位ですが、ミステリーなんてないのでは?と思いかけていました。
1作目から黒く、2作目ではグロく、3作目では何かもう想像を絶する世界にくじけそうでした。こんな事言っては何ですが、食欲がなくなります‥‥。それぐらい、キツかった。自分の知っている世界にこんな世界が存在するなどとは思いたくなかった。
でも各話にどんでん返しがあるし、後半からはミステリーっぽい雰囲気になってきて(但しグロい描写は健在)、全部読み終わる頃にはグロさにも免疫がついてきたのか、何とも言えない切ないようなそれでいてすっきりした高揚感があります。

最後まで投げ出さずに読んでよかった〜と、読み始めたばかりの頃の自分をほめてあげたい。
前半と後半でそれぐらい印象が違います。
前半を読んで投げ出した人もがんばって後半を読んでほしい。
ただ、万人にお勧めはできませんが‥‥。
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by mamebean | 2007-05-10 10:14 | 借りた本─ミステリ

魔剣天翔

魔剣天翔
(森 博嗣 / / 講談社)

* * * * * * * *

練無の先輩がパイロットを務める航空ショーを見に来たいつもの面々。
アクロバット演技中の機内でパイロットが射殺された。犯人は同乗していた女性記者なのか‥‥。
Vシリーズ第5作。

普段なら『こんな偶然あるワケない!』って思うことでも、森氏のミステリで書かれると必然のように感じる。何だろう、それくらい森ミステリには説得力があります。


 どんな出来事でもある観測点から見れば奇跡である。
 偶然というのは、人が偶然だと感じる、ただそれだけの評価

飛行中の航空機、周りには仲間の航空機がいて、眼下には大勢の観衆。
これは言わば大きな密室。
その中で起きる殺人事件。
前後に2人乗れる航空機。パイロットは後部座席。
しかし死亡したパイロットは後ろから撃たれている‥‥。
メインの謎はこれだけ。
そこにエンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣に関する人たちが絡み、さらに脅迫文の暗号やダイイングメッセージなど、森ミステリではちょっと珍しい仕掛けも施されています。『ヒューズ』はすごく意外でした〜。まさかこんなシンプルにくるとは思わなかった。だって森ミステリですよ?(笑)
暗号は私には分からなかったのですが、ネットで検索したらけっこう皆さん解いてらっしゃいますね。でも何かこれ、清涼院流水氏を彷彿とさせます‥‥。メフィスト賞仲間だし
動機がシンプルというか、WHYに重点を置いていないというのはいつもどおりですね。

航空機という森氏の得意ジャンルだけあって、描写にリアリティと臨場感があります。
でもへっ君の10分の1も理解できなかったかも。飛行機好きの恋人がいたら分かるようになるんでしょうね〜


保呂草さんの「仕事」内容がかなり明らかになります。
ん〜、ほどほどにしないと命落とすよ、と心配に。
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by mamebean | 2007-05-07 09:23 | 借りた本─ミステリ

5/1 予約状況

・チーム・バチスタの栄光
・少しのイーストでゆっくり発酵パン
・いつも、ふたりで
・夜は短し歩けよ乙女
・香水—ある人殺しの物語
・使命と魂のリミット
・鹿男あをによし
・ウルチモ・トルッコ犯人はあなただ!
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『まほろ駅前多田便利軒』、『オーデュボンの祈り』、『独白するユニバーサル横メルカトル』、そして『無銭優雅』と、予約していた本が一気に貸し出し可能になり、かなりイッパイイッパイになっています‥‥。読めるかしら、ドキドキ‥‥。
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by mamebean | 2007-05-01 13:25 | 予約状況