図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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<   2006年 12月 ( 7 )   > この月の画像一覧

サンタクロースのせいにしよう
(若竹 七海 / 集英社)

* * * * * * * *

失恋、アパートの立ち退き‥‥ツイていないことの連続だった柊子は友人の紹介で銀子さんと一緒に住むことに。
しかし、その家に住むことになってから、身の回りで次々と事件が起こって‥‥。
表題作を含む7つの短編集。


若竹さんは「ヴィラ・マグノリアの殺人」もそうだけど、ご近所のトラブルメイカーを描くのがうまい。
殺人事件とか起きなくても、日常に潜む謎やトラブル、誰しもに潜むちょっとした悪意だけでこれだけいろいろな物語を書けるのだから。
殺人犯などよりも厄介なのはこういった近所のトラブルメイカーなのかもしれない。本人には悪気や自覚がないのだから。
でも若竹作品ではそんなトラブルメイカーでもどこかユーモラスに描かれている。主人公のツイていない境遇だってユーモラスに感じてしまう。自分が悩んだり腹をたてていることも、客観的に見ればこんな風に面白おかしいのかもしれない。そんな風に気が楽になる作品。

身近に起きた出来事や、人から聞いた話をもとに、推理が展開される。
各話で探偵役が違うのがポイントです。短編集と言えどもなかなかこった趣向がこらしてあります。

若竹さんの作品は、最後の1行で毒のあるどんでん返しが待ち受けていたりして、油断できないんだけど、今回は後味のいい余韻が残ります。でもってラスト1行の華麗さは健在。

「犬の足跡」の『玄関の花瓶にビーフジャーキー』に吹き出しそうになりました。
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by MameBean | 2006-12-28 10:33 | 借りた本─ミステリ

月は幽咽のデバイス

月は幽咽のデバイス
(森 博嗣 / 講談社)

* * * * * * * *
Vシリーズ第3弾。
狼男が出ると噂される豪邸。
そこでパーティーが行われた夜、女性が無惨な死体で見つかる‥‥。



死体は密室状態で発見され、着衣はボロボロ、部屋中に引きずりまわされた痕がある‥‥。
モルグ街の殺人を彷彿とさせる設定は森ミステリっぽくない感じもしますが、部屋中に撒かれた水のトリックなどが森氏ならでは、かな。でもいつもより易し目、私でも理解できる範囲でした。(へっ君のヒントもあったし^^)

しかしトリックなどよりももっと難しく、分からないのは人の心‥‥。
保呂草さんがますます分からない‥‥。
紅子さんとは友達になれるのでしょうかね。

大人組とお子ちゃま組がほとんど別行動だったのが残念だけど、紫子さんの恐がりな一面がかわいらしかったり、阿漕荘の新たな住人・森川君の天然ぶりなど、キャラがたってきた感じ。殺人事件が起きているというのにいっこうに信じず、能天気な練無の、ある意味正常な反応にホッとしたり。

シリーズもノッてきましたね。
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by MameBean | 2006-12-25 17:20 | 借りた本─ミステリ

県庁の星

県庁の星
(桂 望実 / 小学館)

* * * * * * * *

野村聡は順調に出世階段を上ってきたエリート県庁職員。
民間人事交流研修と称して派遣された研修先は、スーパーマーケット。
しかも指導役はパートのおばさん‥‥。


ことあるごとにマニュアルを求め、自分のキャリアへのプライドが高い野村に、最初はなかなか感情移入できなかった。パート・二宮さんがいろいろと与えてくれるヒントさえ気づかないし。こんな人本当にいるのか?と思いながらも、最近の市町村の談合とか不祥事のニュースを見ていると、これが実態なのかもしれないと思えてきた。
『お役所』を誇張したキャラクタが、彼。野村への反感は『お役所』仕事への私の不信感の現れなのかもしれない。

このお役人・野村の仕事への意識が変わっていくところにこの小説のカタルシスがあると思うんだけど、きっかけとなる出来事が思い出せない‥‥。意外とささいな出来事だったような気がします。エンターテイメントと銘打っているわりに、大きな盛り上がりがなく終わってしまったという印象。横山秀雄の警察内部を詳細に描いたのとかを読んでいると、この小説での市役所やスーパーの描写に物足りなさを感じてしまう。やっぱり実体験というか実際に見聞きして描かれたのとはリアリティが違いますね。
頭を使わず軽ーく読め、読後感が悪くない、という意味ではエンターテイメントなのかもしれないけど。

でもストーリー的に映画化がしやすいなーという感じがする。映画では野村=織田裕二、二宮=柴咲コウらしいので、私の頭の中で二人に置き換えて映像化されていました。(おばさん二宮が柴咲コウというのはかなり無理がありましたが^^;)
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by MameBean | 2006-12-21 13:45 |     ─小説・エッセイ
霧の迷宮から君を救い出すために
黒田 研二 / 実業之日本社

 * * * * * * * *


暗闇で何者かに襲われて崖から転落した僕は、動くものが見えなくなってしまった。そして知らされる会社の先輩の死。僕を襲ったのは誰なのか…?先輩は誰に殺されたのか…?

自分が襲われ、先輩が殺された事件を調べるうちに、またしても何者かに襲われる。『闇男』と呼ばれる連続暴行事件と絡めていて、不自由な身体ながらも戦うシーンはスリル満載でページを捲る手が止まりません。
動くものが霧がかかったように見えなくなるという大胆な設定。
終盤には数々の伏線によって物語が構成されていたことが判明し、その度になかなかの快感が味わえます。
でも密室は…う〜ん、密室を登場させる必然性がないかな。ミステリにするために密室を登場させたように感じてしまう。
サスペンスだと思って読むといいのかもしれない。


ラストは人間の二面性というか、意外性があるんだけど、アノ人もアノ人も、アノ人も…ってなると、あまりにもやり過ぎというか唐突な感じで、読後感まで悪くなってしまい残念。
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by MameBean | 2006-12-17 11:58 | 借りた本─ミステリ

有限と微小のパン

有限と微小のパン
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *

S&Mシリーズ最終作。
長崎にあるテーマパークを訪れた萌絵と友人たち。
彼女らが目撃した死体は、一瞬のうちに消え去ってしまった‥‥。


真賀田四季という人が少し分かったような気がします。

萌絵の感情を決壊させようとしていたのはなぜなのか‥‥。
生と死とは‥‥。

真賀田博士は、シリーズ1作目で登場して以来、いままで登場していないけど、ずっとその影はちらついていた。萌絵にとってそれは恐怖だっただろう。自分の人格が壊れていくようで。それくらいの影響力を持った人。
真賀田博士は天才すぎてよく分からない人というイメージだった。
よくわからないことはとても怖い。

でも意外だったけど、今作で人間味が感じられて、森氏が真賀田四季というキャラクタを愛おしく思って描いているのが伝わってくる。
シリーズ第1作目の英語タイトルは「The Perfect Insider」。
そして今作は「The Perfect Outsider 」。これらが指すのは、言わずもがな‥‥ですね。
もっとも身近にいたOutsider、ということですね。

シリーズラストは何ともいえない、心地よい余韻が残るものでした。
もうあの面々には会えないのかな、と思うと寂しいですね。
今回ラストだからか、オールキャスト登場、みたいになっていましたが、喜多助教授の登場がなかったのが残念^^;


四季シリーズも読むのが楽しみです。
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by MameBean | 2006-12-13 12:17 | 借りた本─ミステリ

イルミネーション

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六本木・けやき坂のイルミネーションがきれいでした。
私の携帯画像ではイマイチなのでこちらをどうぞ。

白いLEDの中に青が少し混じっていて、全体で見ると雪のように真っ白。
まわりのお店のガラスに光が反射するから、実際に見るとすごく明るかったです。

イルミネーションって普段わざわざ見に行くことはないけど、やっぱりいいものだなーとあらためて実感しました。
けやき坂のイルミネーション越しに見える東京タワーなんて、文句なしに感激モノです。


今の時期、あちこちでライトアップされていますが、けやき坂は必見です。
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by MameBean | 2006-12-11 10:34 | ちょっとブレイク

お久しぶりです

久々の更新です。

引っ越しはとうに終わっていましたが、家のネットの不通に加え、会社のパソコンがクラッシュ…という状況で、ブログも更新できませんでした。
でも更新していない間もたくさんの方にご訪問いただいていたようで、ありがとうございます。

引っ越し前と引っ越し直後はバタバタしていて本も読めませんでしたが、今は少し生活が落ち着いてきたので本を読む余裕がでてきました。
今住んでいるところでも図書館がわりと近くにあるようなので、先週末、散歩がてら本を借りてきました。今度お世話になる図書館は前の所と比べて広いし蔵書も多いのでうれしいです。予約しなくてもある程度読みたい本が揃っているって、なんて幸せ…!(前の図書館は全然なかったんですよ ^^;)


そんなこんなで、またブログも再開しますので、これからもよろしくお願いいたします。
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by MameBean | 2006-12-07 16:23 | ちょっとブレイク