図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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カテゴリ:    ─小説・エッセイ( 68 )

チョコレート工場の秘密

チョコレート工場の秘密
(ロアルド・ダール 田村 隆一 J.シンデルマン Roald Dahl / 評論社)

 * * * * * * * *


貧しくとも家族仲良く暮らすチャーリー少年が
長らく誰も入ったことのない世界一のチョコレート工場へ招待されるお話。


大人が読んでも面白い児童書もある、というのは最近の常識にもなっていますね。
この本は‘ 大きなお友だち ’である私が読んでもワクワクしました。

この本は以前観た映画、チャーリーとチョコレート工場の原作。
映画はティム・バートンが原作をアレンジして独自に造り出している世界観なのだと思っていました。
それが以外や原作に忠実。

クルミを割るリスなんてティム・バートンっぽいジョークだと思ってたのにな〜^^;
家族の仲の良さ、チャーリーの純粋な性格、チョコレート工場のドキドキワクワクの世界観がより描かれていました。

映画オリジナルなのは、ワンカさんとお父さんのエピソードとラスト。
それにウンパ・ルンパのビジュアル?
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by MameBean | 2006-04-20 17:04 |     ─小説・エッセイ
おとなの教養 古典の女たち
(瀬戸内 寂聴 / 海竜社)

 * * * * * * * *

額田王・和泉式部・道綱の母といった物語や日記の作者から、朧月夜・明石・浮舟といった『源氏物語』にでてくる女性たち10人。
古典の名作で描かれる女性たちは、どのような時代をどのように生きたのかを瀬戸内 寂聴の視点でひも解く。


この時代(平安時代?)の女性たちを語るうえで避けて通れないのが、恋や結婚といった男女の関係。

優しすぎで自分を押し殺してしまうひと、浮気な夫を待ち続けながらも素直になれないひと、2人の男性を愛してしまったひと、限りなく純粋であり続けたひと‥‥
みんな一夫多妻制という制度、そして女は男を待つことしかできない、そいうった時代背景に苦しめられています。

そんな中で、虫めづる姫君の生き生きと輝いていること!
『堤中納言物語』という物語にでてくる、その名の通り虫を可愛がるかなり変わった姫です。
世間の常識や物事のうわべだけにとらわれず、確固たる信念を持って生きている姿は、現代に照らし合わせても素敵だと思う。
思わず‘これって現代を舞台にしたらドラマ化とかもいけるんじゃ‥‥’って考えてしまった。
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by MameBean | 2006-04-05 17:06 |     ─小説・エッセイ

オンナの妄想人生

オンナの妄想人生
(益田 ミリ / WAVE出版)

 * * * * * * * *

「もしも自分が○○だったら‥‥」
幼い頃(に限らないけど)だれしもがするであろう妄想について書かれた1冊。


「かっこいい幼馴染みの男の子とは家が隣同士」
「実は家がお金持ち」
「かっこいい男の子何人にも好かれる」‥‥などなど
ここで書かれてる妄想ってどれも少女漫画で読んだことがあるような設定。
女の子はだれしもこんなのに憧れるよね〜〜
毎月「りぼん」の発売日を心待ちにしていた時のことを思い出して、甘酸っぱい気持ちになりました。

ほぼ設定のみの列挙で、とくに一つづつを掘り下げて論じているわけではないけど
「私だったら‥‥」ってさらに妄想が広がる。


そんな私はまさに「モーソー族」!
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by MameBean | 2006-03-17 18:01 |     ─小説・エッセイ

生まれる森

生まれる森
(島本 理生 / 講談社)

 * * * * * * * *

恋の深い痛みを初めて知った主人公の
そこから新たに再生するまでを描く。


失恋、堕胎‥‥
設定自体は重いけど、ストーリーとしては特別何かが起こるでもなく、
日常を描いた何気ないもの。
暑い夏の時期の話だけど、息苦しい暑さは感じられず、逆に瑞々しく涼やか。
言葉がきれいなんだな。

もう少しボリュームを増やして描き込んでもいいような気もしますが、
不完全でさらりと読ませるのがねらいなのかもしれませんね。
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by MameBean | 2006-01-31 14:37 |     ─小説・エッセイ

ミッキーマウスの憂鬱

ミッキーマウスの憂鬱
(松岡 圭祐 / 新潮社)


 * * * * * * * *

ディズニーランドで派遣社員として働くことになった、主人公後藤。
ミッキーの気ぐるみ紛失事件が起きて…?


思わず「こんなに書いていいの‥‥?」と心配してしまった。
一応フィクションとはしてあるけど、ミッキーだのミニーだのキャラの名前やアトラクション名出ちゃってるし。(オリエンタルランドだけは変わってたけど)

「千里眼」シリーズの松岡 圭祐の著作だけに、描写は細かい。
ディズニーランドで働いてたの?と思ってしまう。(取材なんてさせてくれないだろうし)
「千里眼」でのカジノテーマパークの描写とかディズニーランドに通じるものを感じるし。

ドドドっとジェットコースターのように事件が起きるそのスピード感とスリル感はさすが。


ディズニーランドや仕事に対する夢を持った主人公が、現実に打ちのめされながらも
やっぱり夢を持って仕事をしようとする姿勢に心が打たれる。

社会人になって数年もたてば、なあなあで仕事もしがちになる。
まさにそんな今の自分は忘れてしまっていた気持ちだな。
要は、自分の気の持ち方次第ってことかな。

そして、キャスト(従業員)と言えども人間なのだと思い知らされた。
ゲスト(お客)だからといって何してもいいわけないのだな。
そのへん、勘違いしているゲストっていそう。
そういう狭間でもがきながらも、ゲストに夢を与えようとする姿は人間くさくてよかった。


完全なる善と悪に描かれていて、ちょっとやりすぎかな‥‥とも思うけど
その分、ラストが活きてくるのかな。

時代劇のような勧善懲悪の世界。



ディズニー好きの私としては、ディズニーが嫌いにならないか心配でもあったけど、十分楽しめた。
サンタクロースの正体は知ってるけどクリスマスは楽しめる、そんな感じ。
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by MameBean | 2005-11-07 20:33 |     ─小説・エッセイ

日傘のお兄さん

日傘のお兄さん
(豊島 ミホ / 新潮社)

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幼い頃遊んでくれた近所のお兄さんは、今ネットで騒がれている「日傘男」‥‥?(表題作)


久しぶりに何度も読み返したくなる本に出会えました。

初めて読む女性作家の本で、表紙は淡い水彩画、タイトルは「日傘のお兄さん」‥‥
てっきりファンタジックな物語だと思っていたら、今のネット社会や高校生の気持ちなどが描かれていて
予想外に現実的でした。
でも読後感はさわやかで、やっぱり淡い水彩画がぴったりくる感じ。
「純愛」だな‥‥

表題作のほかに「バイバイラジオスター」や「すこやかなのぞみ」なんかもよかったです。
久しぶりに甘くせつない気持ちになりました。
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by MameBean | 2005-10-13 12:06 |     ─小説・エッセイ

空中ブランコ

空中ブランコ
(奥田 英朗 / 文藝春秋)

 * * * * * * * *


空中ブランコで失敗するサーカス団員、先端恐怖症のヤクザ、1塁に送球できない3塁手‥‥
変わった人たちが訪れる精神科。
そこの医者も変わっていて‥‥

前にドラマで観ておもしろいなぁと思っていました。キャラクタが個性的で。
原作を読んでみたらもっと個性的でした。
常識知らずで患者たちを困らせる医師、伊良部がとくに。
患者たちは伊良部に振り回されるんだけれど、結果的に症状が克服されたり快方に向かったり。
どこまで計算してやっているのか、もしくは全くの無計画なのか‥‥
誰かしら少しは抱えている心の穴をちょっとおかしく描いていて、患者同様気持ちが楽になります。
私が当てはまるのは「義父のズラ」かな ^^;
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by MameBean | 2005-09-22 17:16 |     ─小説・エッセイ
こんな夜更けにバナナかよ
(渡辺 一史 / 北海道新聞社)

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進行性筋ジストロフィーで24時間介助の必要な鹿野靖明氏と、彼を支えるボランティアとの交流を描いたノンフィクション。

まず、主役である鹿野氏のキャラクターに驚く。
「あれしたい!」「これしろ!」、ボランティアに対する要求が多い。
当然ボランティアとのトラブルもつきものだけれど、体の大部分が動かない鹿野氏にとって、
自分の気持ちを伝える唯一の手段は口しかないのである。
痰の吸引や体位交換などに加えて鹿野氏の要求、ボランティアの人たちは仮眠も充分にとれない。
しかし、鹿野氏の周りにはいつもたくさんのボランティアたちがいる。
彼らはどうしてボランティアを続けているのか。
介助する者>される者 というような図式を超えたような人間関係がそこにはある。
決して美談だけでは語れないボランティアの実態を垣間見た気がした。
また、北海道における障害者団体の活動の歴史などもすごく分かりやすくてためになった。

ただちょっと残念だったのは、「なぜボランティアを続けているのか?」という命題に対する答えを出そうとする姿勢が全面に出過ぎていること。
読者が感じ取ったりすればいいことで、そこまで書かなくても‥‥と思ってしまう。
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by MameBean | 2005-09-12 16:28 |     ─小説・エッセイ