図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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カテゴリ:借りた本─ミステリ( 139 )

白い兎が逃げる

白い兎が逃げる (光文社文庫)

有栖川 有栖 / 光文社


劇団の女優・清水伶奈はストーカー被害に悩んでいた。
しかしそのストーカーが兎小屋の裏で死体となって発見される(表題作)。

作家アリスシリーズ。
3つの短編と、ひとつの中編がおさめられています。


「白い兎が逃げる」は鉄道ミステリー。
有栖川氏の鉄道ミステリーって珍しい感じがしますが、私、時刻表ものって苦手なんですよねぇ。路線図とかよくわからないし。
しかも新大阪の乗り換えとか土地勘がないから分かりにくかったり。

ほかの3編はアリバイ崩しやダイイングメッセージだったりと、バリエーションが豊か。
4編の中では、シャングリラ十字軍というテロ集団を描いた「地下室の処刑」がいちばん面白かったです。このテロ集団は「異形の客」という短編に登場するみたいなんですが、火村との直接対決がまだあるような終わり方だったのが気になります。
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by MameBean | 2010-10-13 18:45 | 借りた本─ミステリ

愚者のエンドロール

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)

米澤 穂信 / 角川書店


神山高校の文化祭で2年F組が製作しているビデオ映画がやんどころない事情で中断せざるを得なくなる。
映画の結末を予想することになった古典部メンバー。

古典部シリーズ第2作。
本を開くとすぐに目につく館の見取り図。お、これは!館モノだな、とわくわく。なんともまぁ、単純な‥‥。
「館ものなのか!」と同じ台詞をはいた麻耶花と里志に笑っちゃいました。

前作で「氷菓」に込められた思いを明らかにしたホータローのもとに、文化祭で上映予定のビデオ映画の結末を推理する依頼が舞い込む。今回もまた成り行きで知恵を貸すことになる「省エネ体質」のホータロー。夏休みなのに何度も学校に出向くなんて、もう省エネ体質も返上なんじゃ?と思ってしまったり。
肝心の映画の結末は‥‥ほろ苦いですな。
あぁ、でもこれが青春。こうやって自分を知っていくんですよね。
そして最後の最後ですべての糸を操っていたある人物が明らかに。この方は一枚も二枚もうわてです。
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by MameBean | 2010-10-07 19:07 | 借りた本─ミステリ

エデン

エデン

近藤 史恵 / 新潮社


白石誓は、フランスのチーム、バート・ピカルディに唯一の日本人選手として在籍している。
チームに入って半年、スポンサーが撤退を決め、チームは存続の危機に立たされる。

読んだのがだいぶ前なので、記憶がうっすらですが‥‥。


前作のサクリファイスより3年が経っています。
誓はスペインのチームを経て、フランスのチームに在籍してます。

そんな誓に突如突きつけられた、スポンサーの撤退という現実。
それによって徐々にチーム内に不協和音が鳴り響く。

story sellerでは赤城さんが主人公だったから、白石誓目線というのがしばらく慣れませんでした。
1作目からの期間が空いたので、誓がどんな人物だったか忘れちゃいましたね。
前作での出来事もかなり忘れ気味。また読み直さないと。

今作では、レースは個人ではなくチームでの戦いだということがより分かりました。
だから敵チームであっても利害が一致すれば協定を結ぶ。
レース中の選手の一瞬の判断でそれらが行われるんです。

プロトン全体を把握できないと優勝できない、そんなスポーツなんですね。

今回はスポンサーの問題と薬物問題というスポーツの影の部分を描いています。
誓はそれらを乗り越えられるのか?というのが見所です。
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by MameBean | 2010-07-21 18:40 | 借りた本─ミステリ

蝦蟇倉市事件

蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)

道尾 秀介 / 東京創元社


架空の都市〈蝦蟇倉(がまくら)市〉を舞台に、5人の作家が描くアンソロジー。

■道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」
安見邦夫は弓投げの崖でRV車に追突される。RV車に乗っていた若者の一人が同じ場所で殺害される‥‥。

■伊坂幸太郎「浜田青年ホントスカ」
家出した浜田青年は、スーパーの駐車場で「相談屋」をする男の助手をすることに‥‥。

■大山誠一郎「不可能犯罪係自身の事件」
蝦蟇倉警察署捜査一課に設置された「不可能犯罪係」。担当する真知博士が容疑者に‥‥。

■福田栄一「大黒天」

大学生の照之の祖母は和菓子屋を営んでいる。そのお店にある木彫りの大黒様は盗難品だと主張する男が現れ‥‥。

■伯方雪日「Gカップ・フェイント」
蝦蟇倉市長・近藤康司が開催企画した格闘技の「Gカップ」。
近藤の友人が10トンもの大仏の下敷きにされて死亡していた‥‥。

一つのテーマで編纂されたアンソロジーはよくありますが、一つの街を舞台に複数の作家が物語を書くというのは珍しいですね。しかもその街では年間15件もの不可能犯罪がおこるという。

最初の道尾氏からガツンときました!トップバッターということで、蝦蟇倉市のアウトラインを描く役割があるのに、このクオリティ。
ブツッと謎を残して終わるラストとか、好きです。
続いての伊坂氏も余韻を残した終わり方をしていて面白かったです。


リレー小説のように登場人物や出てくる場所が各作品でリンクしていて、全員で蝦蟇倉市という街を作り上げています。
第2弾も出ているので、さらに蝦蟇倉市ができ上がっていきますね。気になる宗教団体も、今後の物語に絡んできそうな予感。
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by MameBean | 2010-06-18 17:56 | 借りた本─ミステリ

倒立する塔の殺人

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)

皆川 博子 / 理論社

戦時中のミッションスクール。少女たちの間では、小説の回し書きが流行していた

太平洋戦争時のミッションスクールのチャペルで見つかった一人の少女の死体。
美しい蔓薔薇模様が描かれた一冊のノート。
そこに書かれた「倒立する塔の殺人」という物語。
これを書いたのは誰なのか? 倒立する塔とは一体?

ミッション系の女学校、そして時代背景が終戦間近ということもあって、独特な雰囲気が漂っています。
登場する少女達の共通点がカラマーゾフだったり、エゴンシーレの絵に魅了されていたりと、なんだか耽美な雰囲気。時代背景が時代背景なので、少女達は若いながらも死が身近にある。だからそこ小説や絵画の世界を空想することで現実から逃げていたとも思えます。

一冊のノートから読み解く少女達の思い。憧れだったり妬みだったり。女学校という環境はちょっと特殊な世界ですよね。これは私が共学しか通ったことのないからかもしれませんが。


 わたくしは、わたくしを裏切った相手を、
 狂わせるつもりでおります
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by MameBean | 2010-06-11 18:56 | 借りた本─ミステリ

ベベ・ベネット、秘密諜報員になりきる (創元推理文庫)

ローズマリー・マーティン / 東京創元社

ブラッドリーの元、老舗トイショップで働くベベ・ベネット。お店でピエロとして働くキンカーが殺され、第1発見者のベネットは容疑者に。

読んでみたかったベベ・ベネットシリーズ第3弾。
献本いただきました。
が、本作がシリーズ最終みたいですね、残念。

1作目はベネットの友人が容疑者に、2作目はブラッドリー、そして本作ではベベが容疑者に。ベベは身近で事件がおこりやすく、さらに首を突っ込みやすい体質のようです。

ブラッドリーとはベベがが想いを寄せる男性で、かつ上司。

彼との関係は前作でかなりいいところまで行ったようですが、その後ちょっと他人行儀な関係に戻ってしまったらしい。
思い違いや行き違いがあって、なかなか素直にブラッドリーに想いを伝えられず誤解もあったりして、一歩進んではまた戻るようなふたりの関係にやきもきしたり。
でもこのシリーズはミステリというよりもベベの恋模様がメインみたいですね。

ベラッドリーへの恋の悩みや、メイク、ファッションなどガールズトークが満載。マスカラが落ちないようにとか、グロスに張り付いた髪を気にしたりとか、かなり描写が細かいです。物語の設定が60年代なのでその時代のファッションやカルチャーが今読んでも古ぼけてなくてキュート。サイハイブーツにミニのワンピース、可愛いなー。

ゴーゴーブーツを履いて事件関係者に聞き込みして回ったり、犯人の家に忍び込んだり、とイメージは007。こういうごっこ遊びが好きなのも、女の子ならではですね。

※この本は「本が好き!」経由で献本いただきました。

ベベ・ベネット、秘密諜報員になりきる
  • ローズマリー・マーティン
  • 東京創元社
  • 1260円
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書評

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by MameBean | 2010-05-24 18:27 | 借りた本─ミステリ

Story Seller〈2〉

Story Seller〈2〉 (新潮文庫)

新潮社

伊坂幸太郎、近藤史恵、米澤穂信など、人気作家7人による夢の競演 第2弾!

・沢木耕太郎「マリーとメアリー」
・伊坂幸太郎「合コンの話」
・近藤史恵「レミング」
・有川浩「ヒトモドキ」
・米澤穂信「リカーシブル」
・佐藤友哉「444のイッペン」
・本田孝好「日曜日のヤドカリ」

前作に引き続き、看板に偽りなし。

メンバーは前作の執筆陣とほとんど同じですね。道尾氏→沢木氏の違いだけ。
前作の続編的なストーリーの人もいれば、全く違うストーリーの人も。このへんのアプローチの仕方の違いも人それぞれですね。

特に面白かったものをいくつか。

「合コンの話」は合コンの日に起った出来事を描いたもの。物騒な首折り事件を絡ませつつ、そういうラスト!?という意外性。

「レミング」はまたしてもサクリファイス外伝的な物語。この方にはもうテッパンですね。エースになった石尾を描いたもの。


「ヒトモドキ」はありそうなトラブルが題材だけど、まるで自分の身に起っているかのようなリアリティ。その執念、怖ッ!

「444のイッペン」前回の続編。主人公・土江田の謎の過去が少し分かってきました。ミステリ小説の主人公らしからぬ土江田、探偵役らしからぬ赤井のキャラクタが結構好きです。



第3弾も出てるみたいで、執筆者にさだまさしとか、またしても気になる予感!
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by MameBean | 2010-04-23 18:48 | 借りた本─ミステリ

グラーグ57〈下〉

グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)

トム・ロブ スミス / 新潮社

家族を救うべく、レオは極寒の収容所に潜入し、自ら投獄した元司祭を奪還することになった‥‥。

第57強制労働収容所(グラーグ57)からラーザリを救出する今回のミッション。
しかしこれは背後にある大きな計画の一部でしかなかった。

今作も映画化を視野に入れているのか、アクションシーンが満載。銃撃戦、爆破、数々の虐待。映像にしたら派手になりそうです。読んでいるこっちまで痛くなってきそう‥‥。

前作のようなミステリとしての面白さはないけど、舞台はロシアを飛び出し、ハンガリーの動乱など政治的情勢を描いています。
そして前作から描かれるレオが求め続けている「家族」や「愛」。

レオの家族が本物の家族になれる日が来るのか。そしてソ連という国はどうなっていくのか。
3部作の最終作になる次の作品も待ち遠しいです。
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by MameBean | 2010-03-11 18:17 | 借りた本─ミステリ

Xに対する逮捕状

Xに対する逮捕状 (創元推理文庫)

フィリップ・マクドナルド / 東京創元社

ロンドン滞在中の劇作家のギャレットは立ち寄った喫茶店で、隣に座る二人組の密談を耳にする。その会話の内容は何やら犯罪めいていて‥‥。

アメリカ人のギャレットが、ロンドンの喫茶店で犯罪めいた会話を耳にする。こっそり2人の女性の後を追うが、見失ってしまう。警察に伝えるも、まだ犯罪が起きてもいないのに捜査はできないと取り合ってもらえない。
自暴自棄になりかけたギャレットは知人のつてで、名探偵アントニイ・ゲスリンと知り合い、彼の手を借りることにする。

手がかりは片方だけの手袋、そしてその中に入っていた買い物メモ。
たったこれだけのことから少しずつ犯人に、そして事件の全貌に近づいていきます。
しかし犯人も狡猾で、近づいたと思えば痕跡を消し、さらにギャレットに身に危害まで及ぼそうとします。
ところどころ描かれる、アメリカとイギリスの言葉の違い、文化の違いが面白い。ギャレットのそうした戸惑いが、彼がイギリスにおいての異邦人であることを際立たせてますね。知らない地で事件に巻き込まれる戸惑い。ゲスリンやその部下、そしてエイヴィスという心強い仲間を得て、勇気ある行動に繋がって行きます。

事件は防げるのか。犯人Xは誰なのか。
最後の最後まで気が抜けませんでした。


※この本は「本が好き!」経由で献本いただきました。

Xに対する逮捕状
  • フィリップ・マクドナルド/翻訳:真野 明裕
  • 東京創元社
  • 1134円
Amazonで購入
書評/ミステリ・サスペンス

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by MameBean | 2010-03-07 17:50 | 借りた本─ミステリ

グラーグ57〈上〉

グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)

トム・ロブ スミス / 新潮社


物語は『チャイルド44』の3年後―。スターリン政権を批判したフルシチョフの報告書により、かつての捜査官や密告者たちに危険が迫る‥‥。

『チャイルド44』の続編にあたり、前作での事件から3年後が描かれます。
前作同様、時間と視点が次々変わりどういう事件になっていくのかが全く予想ができない始まり。
前作の終わりで養子を迎えたレオとライーサ夫婦のその後が描かれています。
殺人課を立ち上げ変わろうとしているレオ、そしてそんな彼のことを少しずつ受け入れ始めているライーサ。
やっと夫婦になりかけたふたりに、またしても危険が迫ってくる。
それはいままでの自分。
ソ連という国が変わり始め、レオたちがかつてやっていたことに対する見方も変わってしまう。
下水道での追走劇や囚人輸送船内での争闘など、前作よりもアクション要素が増え、ハラハラしっぱなしです。レオは今回もまた囚人として護送されるんですねぇ。なんてタフな人なんだ‥‥(笑)
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by MameBean | 2010-01-18 18:44 | 借りた本─ミステリ