図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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死写室

死写室

霞 流一 / 新潮社


私立探偵紅門福助(くれないもんふくすけ)が事件を解決する、映画界を題材にした連作短編集。

「届けられた棺」「血を吸うマント」「霧の巨塔」「首切り監督」
「モンタージュ」「スタント・バイ・ミー」「死写室」「ライオン奉行の正月興行」

映画館、試写室、ロケ先、セットの撮影現場。映画にまつわる場所で、映画関係者による事件が起こる。
「首切り監督」での首入れ替えのトリックが驚きでした。まさか‥‥!な凶器です。さらに動機もシュール‥…。「ライオン奉行の正月興行」での死体の隠し場所もかなりぶっ飛んでます。
コメディタッチの描写、アクロバチックな仕掛けで、ユーモアミステリといった雰囲気だけど、モチーフは密室、首切り、消えた足跡、死体移動と本格の匂いがします。
随所で描かれるのは活動屋と呼ばれる映画製作現場のプロたちのプライドと、配給会社側の金銭的な思惑など、映画製作に関わる人たちの温度差。これは作者自身感じたことがあるものなのかも。著者はもと映画会社勤務、という経歴の持ち主だそう。
作中登場するのは「吸血紳士ジャパキュラ」「仁義オブ・ザ・リビング・デッド」「アーケードの女」など、思わずムフフ‥‥な映画のタイトル。
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by MameBean | 2009-02-06 18:28 | 借りた本─ミステリ