図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ジーヴズの事件簿

ジーヴズの事件簿(P・G・ウッドハウス選集1)

P.G.ウッドハウス / 文藝春秋

ダメ男の若旦那と、優秀なる執事ジーヴスの繰り広げるユーモア小説、短編集。



検索エンジンのAsk.com(アスクドットコム)はもともとAsk Jeevesという名称で、このJeevesこそがこの本に描かれるジーヴスなのだそう。「わからないことがあったらジーヴスに聞いてみよう」というくらい、ジーヴスは何でも知っている代名詞なのだとか。

ひとはいいんだけどかなり抜けたところのある主人・バーティ。彼に仕えるのが事態の先の先まで読んで手回ししておいてくれる有能な男・ジーヴス。ジーヴスの従僕という肩書きが慣れない言葉なのですが、ようは執事のことですね。
ジーヴスは従順なだけではなく、時には主人であるバーティが注文したシャツでも気に入らなければ勝手に送り返してしまったり、気に入らない色の靴下は内緒で人にあげてしまったりという頑固さも持ち合わせています。誇り高く、かつウィットが効いているあたり、イギリス人のお国柄という感じがします。

シャツや靴下の色の件しかり、ジーヴスの機嫌を損ねてしまって良いことがあったためしがないから、バーティはいつもジーヴスの顔色をうかがうという、どちらが主人なんだか分からない状態。主人としてのメンツを保とうと試みても、結局ジーヴスに頼ることとなるんですね。

毎度毎度バーティにふりかかる困難。バーティが恐れをなすアガサ伯母さん、思い込みの激しいビンゴというやっかいな人たちが事態をさらに悪化させるけど、最後にはジーヴスの機転によって事態は収拾。これがお決まりのパターンで結末は分かっているけど、水戸黄門のような時代劇のようで読んでいて安心感があります。だから世界的に愛されているんでしょうね。
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by MameBean | 2009-01-09 18:00 | ─小説・エッセイ