図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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こんな夜更けにバナナかよ

こんな夜更けにバナナかよ
(渡辺 一史 / 北海道新聞社)

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進行性筋ジストロフィーで24時間介助の必要な鹿野靖明氏と、彼を支えるボランティアとの交流を描いたノンフィクション。

まず、主役である鹿野氏のキャラクターに驚く。
「あれしたい!」「これしろ!」、ボランティアに対する要求が多い。
当然ボランティアとのトラブルもつきものだけれど、体の大部分が動かない鹿野氏にとって、
自分の気持ちを伝える唯一の手段は口しかないのである。
痰の吸引や体位交換などに加えて鹿野氏の要求、ボランティアの人たちは仮眠も充分にとれない。
しかし、鹿野氏の周りにはいつもたくさんのボランティアたちがいる。
彼らはどうしてボランティアを続けているのか。
介助する者>される者 というような図式を超えたような人間関係がそこにはある。
決して美談だけでは語れないボランティアの実態を垣間見た気がした。
また、北海道における障害者団体の活動の歴史などもすごく分かりやすくてためになった。

ただちょっと残念だったのは、「なぜボランティアを続けているのか?」という命題に対する答えを出そうとする姿勢が全面に出過ぎていること。
読者が感じ取ったりすればいいことで、そこまで書かなくても‥‥と思ってしまう。
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by MameBean | 2005-09-12 16:28 |     ─小説・エッセイ