武士道シックスティーン
2008年 10月 20日
武士道シックスティーン
(誉田 哲也 / / 文藝春秋)
* * * * * * * *
剣道のエリートである香織を市民剣道大会で破った相手は、今まで戦ったことがない不思議な動きをしていた。
負けた悔しさを忘れられない香織は対戦相手と同じ高校に進む‥‥。
剣道一家の家庭で育ち、幼いころから剣道をやっている香織。父親の家出(?)がきっかけで、中学に入って日舞から剣道に転向した早苗。
だいぶ異なった環境で育ったふたりの剣道に対する考え方は対極だ。香織は剣道=斬ることと考え、兵法だの軍門に下るなどまるでサムライのよう。早苗は勝ち負けにはこだわらない、究極ののんびり屋。
そんなふたりが同じ高校の剣道部に入部し、それぞれが剣道と向き合い、「自分の剣道」を見つけていく。
物語がふたりの交互の視点で描かれるというのはそんなに意外ではないけど、本にスピン(しおり)が赤・白2本ついていて、それが対称的なふたりを表現しているのが面白い。もちろん赤=香織、白=早苗ですが。
好敵手という言葉がピッタリになったふたりが迎える最後の展開は、ちょっと突然だったけど、だから続編「武士道セブンティーン」があるのだな、と続きが読みたくなりました。
(誉田 哲也 / / 文藝春秋)
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剣道のエリートである香織を市民剣道大会で破った相手は、今まで戦ったことがない不思議な動きをしていた。
負けた悔しさを忘れられない香織は対戦相手と同じ高校に進む‥‥。
剣道一家の家庭で育ち、幼いころから剣道をやっている香織。父親の家出(?)がきっかけで、中学に入って日舞から剣道に転向した早苗。
だいぶ異なった環境で育ったふたりの剣道に対する考え方は対極だ。香織は剣道=斬ることと考え、兵法だの軍門に下るなどまるでサムライのよう。早苗は勝ち負けにはこだわらない、究極ののんびり屋。
そんなふたりが同じ高校の剣道部に入部し、それぞれが剣道と向き合い、「自分の剣道」を見つけていく。
物語がふたりの交互の視点で描かれるというのはそんなに意外ではないけど、本にスピン(しおり)が赤・白2本ついていて、それが対称的なふたりを表現しているのが面白い。もちろん赤=香織、白=早苗ですが。
好敵手という言葉がピッタリになったふたりが迎える最後の展開は、ちょっと突然だったけど、だから続編「武士道セブンティーン」があるのだな、と続きが読みたくなりました。
by MameBean
| 2008-10-20 18:10
| ─小説・エッセイ