図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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鼓笛隊の襲来

鼓笛隊の襲来
(三崎亜記 / / 光文社)

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戦後最大規模の鼓笛隊がやって来る夜、ほとんどの家が避難する中、防音室もない家で義母と過ごすことにした一家。(表題作)
表題作ほか9編の短編集。

鼓笛隊が襲来する世界、「覆面を被る権利」が施行された世界、本物の象の滑り台のある街、背中にボタンのある女、「欠陥」のある家、隣にあるのに離れている街 ‥‥
登場するのはごくごく普通な人たちで、ごくごく普通な日常を送っている。しかしそのよくある日常に少し不思議な設定がプラスされていて、SFというほどあり得ない話じゃなく、ファンタジーというほど夢物語じゃなく、ふわふわした印象。で、てっきり作者は女性なのかと思ったら男性でした。
ただ、どの作品も「日常+α」という構図なので、それぞれの話が印象に残りにくい感じがします。覆面はインパクトがあって記憶に残りましたが。
突然電車が乗客・乗員ごと消えてしまった「同じ夜空を見上げて」は設定こそあり得ないものの、愛する人や家族を突然失うという状況は起こり得ることで、恋人を失った主人公が、恋人は急にいなくなったからまた帰ってくるのではと思い忘れられないのが痛い。
しかし切ないような気もするけど、人はいつか再生するのですね。
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by MameBean | 2008-09-24 19:18 |     ─小説・エッセイ