図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ウォッチメイカー

ウォッチメイカー
(ジェフリー・ディーヴァー / / 文藝春秋)

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恐ろしい手口で次々に人を殺しては、 犯行現場に時計を残していく犯人『ウォッチメイカー』にリンカーン・ ライムとアメリア・サックスが挑む。
このミステリーがすごい2008 海外版 第1位

四肢麻痺の天才捜査官リンカーン・ライムが、車椅子から無線で捜査の指揮をとって犯人を捕まえる「リンカーン・ライム」というシリーズの第7弾。
9.11の同時多発テロで四肢麻痺になった、天才科学捜査官リンカーン・ライム。そしてライムの手となり足となり捜査を手伝うのが女性捜査官のサックス。現場に残された微細な証拠物件から徐々に犯人に近づいていきます。

港のふちに掴まらせて手首を切るとか、首の上に巨大なパイプをのせるとか、拷問のような方法で人を殺し、そして現場には必ず時計を残す殺人犯・ウォッチメイカー。殺害目的はあるのか、それは一体何なのか。
上下2段組で500ページ超という長編ですが、2つの事件の捜査が進み、次々に真相が判明していくので、長く感じることも中だるみすることもありません。特に終盤からの二転三転する展開は息つく暇もありませんでした。いろいろなレビューを見ると、どうやらこのどんでん返しがリンカーン・ライムシリーズの醍醐味のようです。
そして分かるウォッチメイカーの動機。最初と最後でその人物像は全く違うものになっています。

シリーズ物なので、初めて読む私にはレギュラー陣のキャラクタのイメージが掴みにくく、サックスやライムの葛藤だったり悩みに感情移入しづらい部分もありました。
そのせいか、今回初登場というキャサリン・ダンスという人物が特に印象的にうつりました。
彼女はわずかなしぐさや目の動きなどで相手の心理を読み取る、身体言語分析(キネシクス)という分野の専門家で、目撃者や共犯者から有益な情報を聞き出して事件の進捗に貢献します。相手の性格のタイプをすぐさま捉えて、その相手ごとに適切なキャラクタを演じ分けているところなんか女優のよう。時には相手が嘘をついていると分かっていても気づかないふりをする優しさも。スピンオフ作品というか、彼女を主役にした作品が出来上がっているそうですね。日本語訳が出版されたらぜひ読んでみたいです。
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by MameBean | 2008-06-04 18:49 | 借りた本─ミステリ