図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ZOO

ZOO
( 東映ビデオ)

 ♯ ♯ ♯ ♯ ♯ ♯

乙一の短編集『ZOO』から「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」「SO-far そ・ふぁー」「陽だまりの詩」「ZOO」の5編を映像化したオムニバス。

乙一と言えば今『KIDS』が公開中ですね。
白乙一の本は何作か映画化されていますが、黒乙一の映画化って今作くらいでしょうか‥‥と思って調べてみたら『GOTH』が日本とハリウッドで映画化されるとか。でも日本版はプロデューサーと監督の間でトラブルがあって作業が中断しているそう。

それにしても、白乙一に比べると黒乙一の執拗な暗さや恐怖は映像化が難しいのかもしれない。
『カザリとヨーコ』での虐待シーンや『SEVEN ROOMS』での粉々にされるのとか、だいぶ端折られています。
忠実に映像化してしまうとR指定になっちゃうからでしょうか。で、この流れからいくとZOOの変化していく死体の写真は抽象的な感じになるのかと思っていましたが、かなりリアルなものになっていて、本物じゃないと分かっていても凝視できないくらい。

原作でいちばん好きだったのが『SEVEN ROOMS』。
最後に犯人の姿(ちなみに「パックンマックン」のパックンだそう)が少し見えますが、全く見えない方が良かったかなーと思います。犯人の姿、狙いが分からないからこそ、怖いのだから。
須賀健太くんの演技には泣かされましたー。パンツ一丁、汚水まみれなのに、なんていい演技をするんだ(笑)
「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」と暗い恐怖を描いていますが、最後に一筋の明るさがあるのが救いですね。


5編の短編をそれぞれ違う監督がとっているので、「陽だまりの詩」はアニメーションだったりと、バリエーション豊かな作品に仕上がっています。でも概ね原作のイメージ通りですね。ZOOをのぞいて。

ZOOは変化していく恋人の死体の写真というキーワード以外は全く違うストーリーになっています。しかも時間軸が前後するので、原作を読んでいても内容がよく掴めませんでした。でもこういったざらっとした感じの映像とくすんだ色彩は好きだな。

どの作品も俳優陣がベテラン・子役ふくめ、存在感のある演技でした。
短編だからどの作品も登場人物が少ないこともあって、一人ひとりの演技が光ります。
とくに須賀健太くんとSO-farの神木隆之介くんという、ふたりの子役たちの演技が印象的です。
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by MameBean | 2008-03-06 18:52 | 映画・DVD