図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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家日和

家日和
(奥田 英朗 / / 集英社)

* * * * * * * *

家庭をテーマにした6編の短編集。
■サニーデイ
 ネットオークションにはまった主婦
■ここが青山
 会社が倒産し、主夫となった夫
■家(うち)においでよ
 妻と別居することになった夫
■グレープフルーツ・モンスター
 内職をしている主婦の妄想
■夫とカーテン
 職業を転々とする夫とイラストレーターの妻
■妻と玄米御飯
 ロハスにハマった妻と小説家の夫


どんな家庭が幸せでどんな家庭が不幸かなんて、それぞれの夫婦によって違うのだと気づかせてくれる、そんな「家」をテーマにした6編の短編集。

6編の中で気に入ったのは次の2つかな。

夫が家事をし、妻が働くことになった夫婦を描いた「ここが青山」。
ここで出てくる「青山」とは「人間(じんかん)到る所青山(せいざん)あり」ということわざ(?)の「青山」で、この世の中にはあらゆる所に己の骨を埋める場所がある‥‥という意味らしい。
家事をやってみて、以外と自分は家事が好きなのだと気づく夫。でも世間はそうとは見てくれない。外で働く妻もまた、周りとのズレを感じている‥‥という話。
「人間到る所‥‥」の言葉は、職を失ってから周りの人たちがさんざん言ってくる言葉。でも、なかなか正しくこの言葉を使っている人はいない。私はこの言葉すら知りませんでしたが‥‥。
世間がどう思おうと関係ない。夫婦お互いが居心地のいい家庭こそが、幸せな家庭なんだと思わせてくれる。

妻と別居することとなり、どんどん自分好みの家に変えていく夫を描いた「家(うち)においでよ 」。
それまでの妻が選んだ、雑誌に出てきそうなスタイリッシュなインテリアをやめて、オーディオやマージャンなど趣味に走った部屋にする‥‥。
男の人ってこういう趣味の部屋、好きですよね。どちらか一方が無理をする家庭って、長くは続かないんだろうなー。他人と一緒に暮らすって大変そう、でもふたりって悪くない、と思わせてくれる。


どの話も重いテーマを扱っているわけではないので、さらさらっと軽く読めます。ちょっと軽すぎに感じる部分もありますが、最後にはやはり家族っていいなと思える、そんな6つの家族のカタチ。
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by MameBean | 2008-01-23 02:33 |     ─小説・エッセイ