図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ミミズクとオリーブ

ミミズクとオリーブ
(芦原 すなお / / 文藝春秋)

* * * * * * * *

家を出て行った知人の奥さんの居所を当てたり、殺人事件の犯人を当てたりする名探偵は、八王子郊外に住む作家である僕の妻。彼女は家に居ながらにして事件を解決してしまう。


小説家である主人公の奥さんは、割烹着を身に着け、料理・裁縫何でもこなすデキた女房。
そんな彼女には隠れた才能がある‥‥それは推理の才能。
女性ならではの目の付け方で、旦那さんや友人から聞き伝えられた話だけで、真相を看破してしまう。
そんな彼女は、言わば和製ミス・マープル。

でもこの本の中では謎解きはひとつの要素でしかなく、期待しすぎると肩すかしを食らいますが、それよりもスローライフとでも言うべき彼女のライフスタイルがとても魅力的。八王子の郊外で暮らし、庭に来るミミズクにえさをあげ、仕事の遅れがちな旦那さんにも腹をたてない。
そして特に料理。この奥さんが作るおいしそうな料理の描写にやられてしまいます。
醤油豆、杉川のうどん、おクズシ、デビラの干物、スルメの天ぷら‥‥
決して派手ではないけど、いい素材で手間ひまかけて作られた讃岐の料理。食べたことのない料理ばかりで味は想像するしかないけど、何ともおいしそうに描かれています。

夫とその友人の脱線しまくる会話もゆるーい空気を醸し出しています。
その会話ににぴしゃりと釘を刺す奥さん、他人のスキャンダルを嫌い、怒ると武家の妻のような言葉遣いなのがチャーミングです。
いつまでも聞いていたくなるようなこの3人の掛け合い、この本はどうやらシリーズ化されているようです。
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by mamebean | 2007-08-28 10:02 | 借りた本─ミステリ