図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ななつのこ

ななつのこ
(加納 朋子 / / 東京創元社)

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短大生の駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、作者・佐伯さんに生まれて初めてファンレターを書く。
そこから駒子と佐伯さんとの往復書簡が始まる。
第3回 鮎川哲也賞受賞作。

加納朋子さん。
著書を読むのは初めてですが、その名前は前々から知っていて気になっていました。
なぜなら私の祖母と同姓同名だから^^ 漢字まで全く同じなんですよ。
初めて読む加納さんの作品は、派手で個性的なキャラクタが登場する訳ではないんだけど、ふみさんや小西先生に真雪ちゃんや瀬尾さんなど、ちょっと会ってみたい、そして友達になれそうと思える身近な存在感がある。

作中作『ななつのこ』は、ある村に住む『はやて』という少年と『あやめさん』との不思議なできごとをめぐるお話で、はやてとあやめさん、読者である駒子とさらにそれを読んでいる私自身と入れ子構造になっています。
7編の短編集ということになっていますが、作中作とあわせると14編のお話があるとも言えます。ちょっとお得な気分です^^
そして各話は1話で完結していますが、ラストで全体が繋がって、新たな人間関係が明らかになります。

駒子が疑問に感じた出来事を手紙の文章だけで解決してしまう佐伯さんは、言わば安楽椅子探偵。
日々暮らしていて、身の回りで殺人や強盗などといった血なまぐさい出来事が起こることはないけど、こんなにも不思議な出来事にあふれているのだと実感させられる。
主人公・駒子はその身近な不思議を見逃さない。それらを呼び寄せる能力のようなものを持っているんじゃないかと思えるほど。
大人と子どもの狭間である年齢に悩みつつも、子どもの時の気持ちを今も持っている駒子がうらやましく思えます。
日常の謎系が好きかもしれないと以前書きましたが、結構好きみたいです。
本格系ももちろん好きですが。

この作中作の『ななつのこ』は絵本として出版されているようです。こちらもおもしろそう。
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by mamebean | 2007-04-05 14:38 | 借りた本─ミステリ