図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ハサミ男

ハサミ男
(殊能 将之 / 講談社)

* * * * * * * *

少女を殺害し、ハサミを首に突き刺すシリアルキラー『ハサミ男』。
わたしはハサミ男の仕業と思える少女の死体を発見した。
しかし、それはハサミ男の犯行ではない。なぜならハサミ男はわたしだから‥‥。

第13回メフィスト賞受賞作。



本って誰の視点で描かれるかによって物事の捉え方、感じ方って変わってしまうと思う。これは殺人者の視点と警察の視点と両方で描かれています。『わたし』と警察、どちらが先に犯人に迫れるのか。どちらの側であっても犯人に近づいていく過程にはドキドキしました。

最初から何か仕掛けられていそうだな、とは思っていたものの、スッパリ騙されてしまいました。見事でした。
あまりに見事すぎて、頭が真っ白になったくらい。でも状況が飲み込めてくると、今までのシーンとか描写がフラッシュバックしてきて、すべてが一つにつながります。それが快感。そしてミステリの醍醐味ですね。
これはもう1回最初から読みたくなりますね。(実際、読み直しました)


そして殺人犯なのにハサミ男に惹かれます。テレビの評論家が言う『心の闇』がどうとかじゃなくて。
朝起きて、ご飯を作って、バイトして‥‥それら日常生活の中に殺人のための準備が組み込まれていて、淡々と行動を起こす、そういうハサミ男にはリアリティがあります。

自殺志願者が殺人犯、殺人犯なのに探偵役。なーんかちぐはぐで面白いキャラクタです>ハサミ男。
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by MameBean | 2007-02-07 10:35 | 借りた本─ミステリ