図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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月光ゲーム―Yの悲劇’88

月光ゲーム―Yの悲劇’88
(有栖川 有栖 / / 東京創元社)

* * * * * * * *

山へキャンプに訪れた英都大学推理小説研究会の一行。山の噴火によって、同じく居合せた他大学の2つのグループとともに下山が不可能に。
そして起こる殺人事件。
理代、犯人は君なのか‥‥。


有栖川有栖のデビュー作です
学生アリスと呼ばれているもので、火村×アリス以外のものを読むのは初めてかも。


本作は火山の噴火シーンから幕を開けます。これがかなりインパクトあります。
こんな激しいクローズド・サークルものは初めてだなぁ。
殺人犯から生き残ることより、目覚めた火山から生き抜く事の方が大変そう‥‥。
自らも死んでしまうかもしれない極限状況の中で行う殺人。そう考えると動機が弱いような気もするけど、これが書かれた年代を鑑みると、学生の考える事や生き方も今とはちょっと違うのかもしれない。

そして、「あ、私はクローズド・サークル好きだな」と改めて実感。
本作の中でもクローズド・サークルについて講義がされていますが、自然現象による閉鎖・警察の不介入という状況にゾクゾクっときます。

クローズド・サークルにダイイングメッセージ、そして読者への挑戦、と
ベタベタな本格の構成ですが、こういうのもかなり好きです。

主人公たちが推理小説研究会のメンバーということで、作中でもミステリ談義が多く、ミステリの名作すらろくに読んでいない私にはこういったものが楽しい。あ、次はこれ読んでみようって参考になるし。

それにしても、同じ年頃の学生が17名。呼び方がニックネームだったり本名だったりするので、最後の最後まで登場人物欄に戻らないと誰が誰だかわからない、という状態。特に男性陣は曖昧でした‥‥。
そんななか江神部長は飄々としているんだけど、火村ともちょっと違っていてもっと人間くさいところがあり、なかなか気になるキャラクタでした。
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by MameBean | 2007-01-30 12:06 | 借りた本─ミステリ