図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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県庁の星

県庁の星
(桂 望実 / 小学館)

* * * * * * * *

野村聡は順調に出世階段を上ってきたエリート県庁職員。
民間人事交流研修と称して派遣された研修先は、スーパーマーケット。
しかも指導役はパートのおばさん‥‥。


ことあるごとにマニュアルを求め、自分のキャリアへのプライドが高い野村に、最初はなかなか感情移入できなかった。パート・二宮さんがいろいろと与えてくれるヒントさえ気づかないし。こんな人本当にいるのか?と思いながらも、最近の市町村の談合とか不祥事のニュースを見ていると、これが実態なのかもしれないと思えてきた。
『お役所』を誇張したキャラクタが、彼。野村への反感は『お役所』仕事への私の不信感の現れなのかもしれない。

このお役人・野村の仕事への意識が変わっていくところにこの小説のカタルシスがあると思うんだけど、きっかけとなる出来事が思い出せない‥‥。意外とささいな出来事だったような気がします。エンターテイメントと銘打っているわりに、大きな盛り上がりがなく終わってしまったという印象。横山秀雄の警察内部を詳細に描いたのとかを読んでいると、この小説での市役所やスーパーの描写に物足りなさを感じてしまう。やっぱり実体験というか実際に見聞きして描かれたのとはリアリティが違いますね。
頭を使わず軽ーく読め、読後感が悪くない、という意味ではエンターテイメントなのかもしれないけど。

でもストーリー的に映画化がしやすいなーという感じがする。映画では野村=織田裕二、二宮=柴咲コウらしいので、私の頭の中で二人に置き換えて映像化されていました。(おばさん二宮が柴咲コウというのはかなり無理がありましたが^^;)
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by MameBean | 2006-12-21 13:45 |     ─小説・エッセイ