図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ゴーレムの檻

ゴーレムの檻
(柄刀 一 / 光文社)

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宇佐見博士を主役としたファンタジー・ミステリ連作短編集。
10年間独房に閉じ込められている"ゴーレム"が「封印を解く日が近づいている」と言い出した。「封印」とは、彼が独房から脱獄することを意味するのだろうか‥‥?(表題作)
表題作の他に「エッシャー世界」、「シュレーディンガーDOOR」、「見えない人、宇佐見風」、「太陽殿のイシス」の4編を収録。


紅茶はウバを、1杯目はストレートで、少し濃くなった2杯目はミルクティーで‥‥。宇佐見博士とは紅茶の好みが合いそうです。各話に紅茶が登場するので思わず口の中が紅茶味になってしまいます。

収録されている短編はほとんどが、宇佐見博士が空想や絵の世界にトリップし、その世界の中で事件が起こるという2重構造になっていて、柄刀一氏の作品を初めて(たぶん)読む私は、最初は戸惑いました。

でも非現実な中にも論理的な説明がされていて、不思議に思えることにもトリックが存在することを証明してくれます。『宇佐見=ウサギ』、『紅茶』とくれば、連想するのは『アリス』のティーパーティー。「見えない人、宇佐見風」ではモロにアリスを用いてますね。アリスの空想の世界では狂った論理に支配されていたのに対して、宇佐見博士の体験した空想の世界は論理的なんですね。

分かる人には分かるのであろう記述のしかたがされていたり、作中作の中にさらに作中作が登場したりと、頭が混乱してしまい、たぶん書かれていることを100%理解することはできませんでした。『内側』と『外側』も分かったような、分からないような‥‥。
でもエッシャーが好きで、色や錯視に関してもわりと知識はある私は、「エッシャー世界」は楽しめました。私もエッシャーの世界に行ってみたいな〜
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by MameBean | 2006-10-24 10:40 | 借りた本─ミステリ