図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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檸檬のころ

檸檬のころ
(豊島 ミホ / 幻冬舎)

 * * * * * * * *

田舎の県立高校を舞台に綴る、青春の連作短編集。



痛い‥‥。

ひとことで言うと、青春時代の痛い話。


中学や高校時代、友情に恋愛にと学校生活がすっごく楽しくてしょうがなかった、という人はこの本は読んでも面白くないと思う。というか感情移入できないでしょう。

高校時代、すごく楽しかった思い出があるわけでもなく、かといって嫌で嫌でしょうがなかったことがあるわけでもなく、つまりは取り立てて劇的な出来事がなかった。
ささやかで何もない日常。そんな日々を送っていた私には同じ空気を感じる。

いま思い出すと、思わず顔をしかめてしまうくらい酸っぱい気持ちになってしまう。檸檬とは、苦い思い出。

忘れていた苦い気持ちを思い出しました。


それぞれ悩みを抱えた主人公たちは自分の分身を見ているようで、辛くもあるけど愛おしい。
同じ高校が舞台なので登場人物たちがリンクしていて、一人の人物について別の角度から、また、その後のことが描かれていて、短編集なのに話に深みが増しています。

著者がWEBで連載していた『底辺女子高生』は今作以上に感情移入しまくりです。
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by MameBean | 2006-09-19 11:38 |     ─小説・エッセイ