図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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数奇にして模型—NUMERICAL MODELS

数奇にして模型—NUMERICAL MODELS
(森 博嗣 / 講談社)

 * * * * * * * *


S&Mシリーズの第9作。
那古野市内で開催された模型交換会で、モデルの首無し死体が発見された。死体と共に密室の中で昏倒していた人物は、他の殺人事件の容疑者でもあった。


シリーズ全10作の中の第9作目。
今作はキャラクタが豪華ですね。
喜多先生や国枝助手、金子君などレギュラー陣は新たな面が描かれていて新鮮だし、大御坊さんやラヴちゃんなど個性的な新キャラクタも登場。喜多先生の『ディフェンスラインを下げるな』、金子君の『エイリアスを作った方がいい』などなど、印象的な発言も多い。

そしてそして、犀川先生は出血大サービスなんじゃないの!? ゼムクリップ一つで立ち向かうなんて‥‥!
犀川先生が最初から事件に対して能動的で、いつもより乗り気な気がします。これはシリーズラストに向けた何かの伏線なのでしょうか。


今回模型会場が舞台ということで、模型に明るくない私には何のことやらチンプンカンプン‥‥になるかと思いきや、そうでもなかったです。
模型交換会というのはコミケやフリマみたいなもののようだし、モデラという人たちは創るプロセスに意味を見い出しているのも理解できる。
模型とは関係ないけど、大御坊さんが小説について『読者は作家の排泄物を読まされているようなもの』語っている(言ったのは儀同世津子だけど)のが面白かった。
森氏のWEB日記に、自分が執筆した作品には興味がないというようなことが書かれていて、何だか著者自身の考えが色濃く反映されているように思える。森氏もモデラだし。


森氏の作品では犯行の動機を理解しようとするのは、ある意味ナンセンスだったりします。とくに今回のような首切りは。
同じ首切りでも『生首に聞いてみろ』のようなどろどろとしたものはありません。むしろちょっと笑ってしまうような、信じられない偶然の積み重ね。

でも、タイトルが『好きにしてもOK』とのダブルミーニングらしい、というのを聞いたらちょっと背筋が寒くなりました‥‥。
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by MameBean | 2006-09-01 14:37 | 借りた本─ミステリ