古書店アゼリアの死体
2006年 08月 09日
古書店アゼリアの死体
(若竹 七海 / 光文社)
* * * * * * * *
葉崎市の海岸の浅瀬で発見された溺死体は自殺なのか他殺なのか?
また、その溺死体は15年前に失踪した前田秀春なのか?
解説に『コージー・ミステリー』と書いてあったので、その言葉を知らない私は検索してみました。
■コージー・ミステリ
ハードボイルドの反語で暴力的表現や非日常性を極力排除した作品。狭義には女性向けの「気楽に読める」内容のコメディミステリをいう。
特徴としては
*探偵役が警察官、私立探偵などの職業的捜査官ではなく、大抵の場合素人であること
*容疑者が極めて狭い範囲のコミュニティに属している
*暴力表現を極力排除していること
があげられる。
(Wikipediaより)
確かに今まで読んだ若竹七海さんの作品(スクランブルなど)はコージー・ミステリと言えるかもしれない。
事件は起きるけど古書店アゼリアやFMラジオ局など葉崎市の日常が丁寧に描かれていて、架空の都市である葉崎市の景色や地理が頭に思い浮かぶほど。
登場人物も個性的に描かれているけど、でもどこにでもいそうな人たちで。
サスペンスドラマなんかだと、死体の第一発見者なんて『キャーー!!』って叫んだらあとは警察に事情説明して終わり。でもこの物語の真琴の場合、望んでいないのにどんどん事件に巻き込まれていくから面白い。
このふんわりしていて、ちょっと笑えるような独特の空気感は若竹七海さん特有のものなのかも。
そんな空気に浸って、ストンと落ちるラストを想像していたら2転3転して、意外とビター。
ちょっと背筋が寒くなりました。
う〜ん、コージー・ミステリと書かれてあったのはひっかけかも。
作中ロマンス小説がたくさん出てくる影響で、ロマンス小説にもちょっと興味が出てきたみたい‥‥^^
(若竹 七海 / 光文社)
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葉崎市の海岸の浅瀬で発見された溺死体は自殺なのか他殺なのか?
また、その溺死体は15年前に失踪した前田秀春なのか?
解説に『コージー・ミステリー』と書いてあったので、その言葉を知らない私は検索してみました。
■コージー・ミステリ
ハードボイルドの反語で暴力的表現や非日常性を極力排除した作品。狭義には女性向けの「気楽に読める」内容のコメディミステリをいう。
特徴としては
*探偵役が警察官、私立探偵などの職業的捜査官ではなく、大抵の場合素人であること
*容疑者が極めて狭い範囲のコミュニティに属している
*暴力表現を極力排除していること
があげられる。
(Wikipediaより)
確かに今まで読んだ若竹七海さんの作品(スクランブルなど)はコージー・ミステリと言えるかもしれない。
事件は起きるけど古書店アゼリアやFMラジオ局など葉崎市の日常が丁寧に描かれていて、架空の都市である葉崎市の景色や地理が頭に思い浮かぶほど。
登場人物も個性的に描かれているけど、でもどこにでもいそうな人たちで。
サスペンスドラマなんかだと、死体の第一発見者なんて『キャーー!!』って叫んだらあとは警察に事情説明して終わり。でもこの物語の真琴の場合、望んでいないのにどんどん事件に巻き込まれていくから面白い。
このふんわりしていて、ちょっと笑えるような独特の空気感は若竹七海さん特有のものなのかも。
そんな空気に浸って、ストンと落ちるラストを想像していたら2転3転して、意外とビター。
ちょっと背筋が寒くなりました。
う〜ん、コージー・ミステリと書かれてあったのはひっかけかも。
作中ロマンス小説がたくさん出てくる影響で、ロマンス小説にもちょっと興味が出てきたみたい‥‥^^
by MameBean
| 2006-08-09 19:09
| 借りた本─ミステリ