図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

間宮兄弟

間宮兄弟
(江國 香織 / 小学館)

* * * * * * * *

2人で暮らしている、共に30歳をこえた間宮兄弟。
昔から変わらぬ生活を送っていて楽しいけど、女性にもてない‥‥。

映画のポスターを見たことがあるので、読んでいると『明信=佐々木蔵之介、徹信=ドランクドラゴンの塚地』に脳内変換されています。でもって映画版は観ていないけどすんなりハマる。佐々木蔵之介さんは別にキモくはないけどね。細いウエストにベルトをキュっとしている姿が想像できる。

物語の中で描かれているのは、特別な出来事が起こるわけでもない日常。
カレーパーティーや花火など、日常に含まれてしまうくらいささやかな出来事しか起こりません。でも間宮兄弟にとっては特別な出来事。だって女の子に声をかけることができないのだから。

人畜無害、恋愛範疇外‥‥、そんな人間関係をかき乱したり、人に影響を与えたりすることのない二人だけど、本人も間宮兄弟自身も知らぬうちにじんわりと染み入んでいく。

物語の始まりが夏だったせいか、夏のイメージ。実家に帰って物置きで昔遊んだおもちゃを見つけたような、そんな夏。

なつかしい、センチメンタルなイメージ。そんな中、兄弟の傷つけられた過去がリアルに感じます。女の子に拒絶された過去、そしてそれを今でも引きずっている二人。一生消えることのない記憶なんでしょうね。
でも、兄弟の『性』の部分をもっと描いてほしかった。よりリアルな『イタイ』部分がほしかった。
[PR]
by MameBean | 2006-08-03 14:26 |     ─小説・エッセイ