図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

森見 登美彦 / 角川書店(角川グループパブリッシング)


小学四年生のぼくが住む郊外の町に、突然ペンギンたちが現れた。

物語の舞台は京都でもないし、ヘタレ大学生も出てきません。
これはあえての封印なんでしょう。
でも子どもがちょっと不思議な体験をするのは前作「宵山万華鏡」からの流れですね。

ペンギンがどこからともなく出てきたり、不思議な〈海〉と命名した物体が出現したり、歯科医院のお姉さんが巻き起こす不思議な出来事。

小学生らしからぬ理論的な語り口でたんたんと語られるので、途中すこし中だるみする部分もありますが、終盤の〈海〉が見つかってから物語はぐんぐん加速します。

そして気がつくと、ウチダ君も、ハマモトさんもスズキ君もお父さんもお母さんも、お姉さんも、出てくる全ての登場人物が愛おしくて、また会いたいなぁとおもってしまいます。
とくにオトナはズルいのだ!と堂々と言ってのけるお姉さんが大好き。

郊外の小さなまちで、世界の果てを探求する少年がひと回り大きくなって、ちょっと頼もしい。

読み終わったあと、夏休みが終わっちゃうような寂しい余韻が残ります。
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by MameBean | 2010-08-20 18:18 |     ─小説・エッセイ