図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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少し変わった子あります

少し変わった子あります

森 博嗣 / 文藝春秋


失踪した後輩が通っていたのは、いっぷう変わった料理店。予約のたびに場所が変わり、毎回違う若い女性が食事に相伴してくれるという‥‥。

名前とかどんな職業についているのかって、たいした意味を持っていないんだな、と思う。むしろそういう情報があるからこそ、その人の本質が見えなくなることもあったり。

看板も名前もないお店。
初めて会った他人と食事をする。その人と食事をするのはその1回限り。
スナックやクラブのような接客をするわけではなく、時には会話もあるけど、あとはお互いにただただ食事をする。そんな不思議なお店。

友人にそのお店のことを聞いた主人公の教授は、そのお店に行くようになり、気がつけばだんだんとそのお店の魅力にとりこまれていく。たんたんと静かに物語は進むのに、どこかひやっと寒くなるような感覚。

主人公が大学教授ということで、どうしても森氏をイメージしてしまいます。それがよけいに現実と虚構との差をあいまいにしている気がします。

それにしても食べ方でお里が知れますよね。この本を読んでから、自分がどんな風に食事をしているのかがすごく気になるようになりました。
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by MameBean | 2010-04-08 18:10 |     ─小説・エッセイ