図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

三浦 しをん / 徳間書店

高校を卒業し、身の振り方の決まらない平野勇気が強引に行かされた場所は三重県の山奥にある神去村。ここで俺はいったい何をやらされるのか‥‥。

都会育ちの勇気がいきなり放り込まれたのは林業の道。右も左も分からぬ若者が林業という斜陽産業に携わる。しかも高齢化のすすんだ若者がいない村で。

私は田舎育ちなんで、若者がいないとかコンビニがないとか携帯が使えないとか、そんなのわりとどうってことないんですが(笑)、真逆の環境で育った人にはつらいんでしょうねー。
「なあなあ」とは神去の方言で、「ゆっくり行こう」とか 「まあ落ち着け」と言った意味の言葉。これが神去村の人たちののんびりとして、でもどこか飄々とした気質をよくあらわしています。

最近のエコブーム(?)で、植林はクローズアップされてきましたが、木を、森を育てることがこんなにも大変だとは。枝を落とし、余分な木を伐採するのは人の手を加えないといけませんからね。

神隠しや一風変わったお祭りのことなどを通して、山の持つ不思議な力が描かれます。こういう不思議な力が信じられるのも山の魅力。村の人たちの自然に対する諦めというか抗わず受け入れる姿勢は、現代にも脈々と受け継がれているんですね。
勇気もこれを受け継いで、森を崇め、林業を続けていくのか。もっと読みたいなー。恋の行方も気になるし。
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by MameBean | 2010-01-28 18:25 |     ─小説・エッセイ