図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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ジョーカー・ゲーム

ジョーカー・ゲーム

柳 広司 / 角川グループパブリッシング


陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”
D機関にとっての最初の任務はスパイ容疑のかかった在日外国人宅から証拠を探すこと。はたして証拠は見つかるのか‥‥(表題作)。

このミステリーがすごい!2009年 ランクイン作。

■ジョーカー・ゲーム
親日家ゴードンの家からは彼がスパイだという証拠は出てくるのか‥‥?
日本人ならではな心理的な死角をついたもの。
スパイとは見えない存在、という言葉が印象的。優秀なスパイは誰の記憶にも残らず、何の痕跡も残さないもの。

■幽霊(ゴースト)
被疑者である英国総領事はシロかクロか‥‥?また、どうやって運んだのか‥‥?
意外な隠し場所。だけど一番隠したいものは一番見えやすいところへ、というのはマジックの鉄則だったような。

■ロビンソン
イギリス軍にスパイだと見破られた伊沢。
敵陣から脱出できるのか‥‥?
結城中佐は全てお見通しなんですね。
ロビンソン・クルーソーをスパイ小説として読むというのは意外な読み方だなあと思ったり。

■魔都
上海に配属された本間は及川大佐から内部にいるスパイを捜すよう命じられる‥‥。
イギリス統治という上海の特殊な土地柄が深く関係しています。混沌とした街の様子が見てきたかのように感じられます。
主人公は憲兵ですが、影にD機関の影あり。

■XX
二重スパイのドイツ人が死んだ。遺書が残されていたが自殺なのか‥‥。
女はスパイになれないという台詞が印象的。
何といっても最後の結城中佐がカッコイイ。

マジシャンズチョイスを用いるなど、スパイの手法はマジックに当てはまるんですね。マジシャンは優秀なスパイになれるのでは、と思ってしまったり。
タネを明かせばなんてことないことだけど、人間の心理的盲点を上手くついたトリックの数々。裏の裏まで読んだ心理合戦にハラハラしました。
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by MameBean | 2009-08-17 19:16 | 借りた本─ミステリ