図書館で借りた本の読書記録です 基本的にミステリ好き


by MameBean
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スリーピング・ドール

スリーピング・ドール

ジェフリー ディーヴァー / 文藝春秋


一家殺害事件の犯人ダニエル・ペルが脱獄した。
それを追うのはキネシクスの専門家キャサリン・ダンス。

ウォッチメイカーに登場したキネシクスの専門家キャサリン・ダンス。細かなしぐさや言動などから相手の心理を把握する、言わば歩く嘘発見器。ここにでてくる否定のフラグや嘘のフラグなど日常でも使えそうだなー、と思ったり。

あと一歩のところまで近づくも、捕まえられない脱獄犯ペル。
かつてカルト集団を率いていたペルは人の心の隙間に入り込むのがとても上手い。その手法とは相手に合わせて自分を演じる、そして自分の本当の事は決して教えない、というもの。
ペルの言っていた「目立つ外見は情報を他人に与えているもの。そしてそれは自分にとって弱みになる」という言葉にちょっと納得。確かにたとえどんな個人情報でもそれを晒すことはこのご時世、とてもリスキー。

ペルが脱獄したことから始まった長い長い1週間。ペルが捕まることで終わるのかと思っていましたが、ラストには思いもかけなかった展開がひとつふたつと待っています。それまでの状況が一変してしまうこの展開がディーヴァーならではなんでしょうね。

そしてウォッチメイカーを読んでダンスがすごく魅力的に思えたように、ディーヴァーは女性を描くのが上手いんですね。今作にも様々な女性が登場しますが、その多くはペルに関わったことで人生が大きく変わってしまった女性たち。ペルの脱獄を手助けしているジェニー、ペルの元“ファミリー”の3人、一家殺害事件から生き残った“スリーピング・ドール”と呼ばれる少女。そしてもちろんキャサリン・ダンス。
事件の指揮を執ることになったダンスは、キネシクスの分野以外でも有能な人だと言うことが分かります。仕事や家族、そして恋愛などでゆれる女心に共感するところがあります。ぜひ彼女でもシリーズを書いてもらいたいです。
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by MameBean | 2009-06-12 19:04 | 借りた本─ミステリ